【1】
ほうれん草は、いけないと聞いたことがありますが、本当でしょうか?
ほうれん草は緑黄色野菜に分類され、妊婦が積極的にとりたい食物繊維や鉄、葉酸が豊富な食品のひとつです。しかし、アクが強かったり、輸入冷凍品では残留農薬問題があります。ただし、ほうれん草に含まれる栄養素は他の緑黄色野菜にも期待できるので、乳幼児の場合でも、ほうれん草に偏った食べ方をしなければ気にする必要はないでしょう。また、低農薬栽培のものを選ぶとよいかもしれません。
調理法ですが、たっぷりの湯に少量ずつ、軸の方から沈め、30秒ほどで引き上げ流水にとり冷まします。少ない湯で大量にゆでるとゆで時間が長くなり、ビタミンの損失も多くなり、アクの抜けも悪くなるので数度に分けてゆでてください。少ない湯で大量にゆでるとゆで時間が長くなり、ビタミンの損失も多くなり、アクの抜けも悪くなるので注意しましょう。
【2】
ひじきは、増毛に効果があるのでしょうか?また、妊娠中に摂取することで、胎児にも影響があるのでしょうか?
髪の濃い、薄いなどの質は遺伝的要因が大きいので、ひじきを食べることでふさふさになるとは限りません。ひじきやわかめなどの海藻類は、ヨウ素を多く含んでいます。ヨウ素は皮膚や髪、つめを健康にする働きがあり、髪を作る細胞の働きを活性化させますが、毛の量を増やすわけではないのです。とはいえ、ひじきは妊娠中に多くとりたい食物繊維や鉄、カルシウムなどを豊富に含み、かつ低エネルギーなので積極的に食べたい食品のひとつです。
【3】
妊娠中にコーヒーを飲んでも大丈夫でしょうか?
コーヒーの量が、1日1〜2杯程度であれば妊娠中でも問題ありません。カフェインは適量であれば神経を刺激し内臓や筋肉の働きを活発にする作用があります。しかし飲み過ぎは自律神経を刺激し過ぎたり、妊娠中の場合は、胎児への影響も心配されます。なお、カフェインはコーヒーだけでなく、紅茶や緑茶にも含まれます。ほうじ茶や麦茶にはほとんど含まれません。また、コーヒーはインスタントよりドリップする方がカフェインが少なくなります。妊娠中はコーヒーの量を控えることをおすすめしますが、その代わりにコーヒータイムを工夫してみましょう。カフェオレで牛乳をプラスしてカルシウムを補うようにしたり、シナモンスティックを添えてカプチーノ風に香りを楽しんだりしてみてはいかがでしょうか?
【4】
レバーの種類(豚・鶏・牛)によって、違いはあるのでしょうか?
鶏、豚、牛、それぞれのレバーに含まれる鉄の量は100gあたり、鶏9.0mg、豚13.0mg、牛4.0mgと異なります。レバーは毎日たっぷり食べる鉄源としては、いずれもコレステロールやビタミンAの過剰摂取になりやすいので、おすすめできません。ときどきでしたら、レバニラ炒めや焼き鳥などをたっぷり食べるのもよいですが、毎日ならば、ひとつまみくらいにしておきましょう。レバー以外に鉄が多い食品はアサリやカキなどの貝類、ひじきや切り干し大根、高野豆腐、きくらげなどの乾物、赤身の肉や魚(牛や豚のヒレ肉、かつおやぶりなど血合いのあるもの、まぐろ)、ほうれん草やモロヘイヤなどの青菜類です。また、鉄は吸収の悪い栄養素なので、吸収を助けるビタミンCが豊富な食品(かんきつ類や野菜)や、酢や酸味のあるものと組み合わせて食べるように心がけましょう。
【5】
「にがり」は、どのような点が体によいのでしょうか?
にがりにはマグネシウムが多いため、腸に水分を呼び込み、便通を整える働きがあります。しかし、にがりの摂取量が多かったり、腎臓の機能が低下していたりすると、腹痛や下痢を起こしたり、ミネラルバランスを崩して体調不良を招きます。妊娠中は非妊娠時より腎臓の機能が低下しています。商品や製品によって成分、効果がまちまちで、母体や赤ちゃんへの影響がよくわかっていないので、避けたほうがよいでしょう。ちなみにマグネシウムが多く含まれている食材は、ナッツ類やひじき、納豆、ほうれん草、枝豆、とうもろこしなどです。
【6】
豆はどのような点が体によいのでしょうか?
豆の中でも大豆は「畑の肉」といわれ、良質な植物性たんぱく質源です。食物繊維やビタミンB1、鉄、カルシウム、大豆イソフラボンなどの摂取が期待できますし、コレステロールを含みません。また、枝豆は大豆の未成熟なもので、大豆に含まれる栄養素以外のビタミンCや葉酸も多くとれるので、妊娠中や授乳中におすすめの食材です。そのほか、いんげん豆やあずき、ひよこ豆などの豆類も、食物繊維や鉄、カルシウムなどの摂取が期待できます。授乳中、肉や乳製品など動物性食品を多くとり過ぎると、動物性脂肪の増加により乳腺をつまらせることもあります。たんぱく質は肉や魚、乳製品の動物性と、豆などの植物性をバランスよくとりましょう。大豆・豆製品は毎日50〜100gくらいとりたいものです。
【7】
キムチなど、辛いものに害はありますか。
キムチに加えられている唐辛子や一味唐辛子自体には塩分がありませんが、キムチや豆板醤、コチュジャンなどの唐辛子入り調味料には塩分が多く含まれるので、妊娠中に限らず食べ過ぎや使い過ぎに気をつけましょう。辛味の成分であるカプサイシンは、エネルギー代謝を活発にして体の貯蔵脂肪の分解を促すため、肥満の予防に効果を発揮することがわかっています。また舌や胃を刺激して食欲を増進する働きもあります。つわりで食がすすまないなら、キムチごはんが続くのも仕方ありませんが、そうでなければ、キムチの摂取量は1日あたり50g程度にしておきましょう。