| 動脈硬化の現れ方にはいくつかのパターンがありますが、最も多いのが「粥状(アテローム)硬化」です。これは血管の内壁にコレステロールなどが付着して盛り上がった部分ができ、そのために血管の内壁が狭くなり、血液の流れが妨げられてしまうものです。この状態が続くと、血管は弾力性を失い、もろく破れやすくなります。動脈硬化は初期にはこれといった自覚症状はありませんが、放置すると知らず知らずのうちに進行し、脳卒中や心筋梗塞など命にかかわる病気を引き起こしてしまう危険があります。
動脈硬化の発症や進行には、脂質異常症(高脂血症)、高血圧、糖尿病、肥満、運動不足、ストレス、加齢、性別、遺伝的素質などさまざまな要因がかかわっています。こうした危険因子の中には、加齢など自分ではコントロールできないこともありますが、多くは生活習慣を改善することで予防が可能です。日ごろの生活をチェックして、あなたの中に潜む動脈硬化の危険因子を探り、予防につなげていきましょう。
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中村 治雄先生
なかむら・はるお
1932年生まれ。’59年、慶應義塾大学医学部卒業。’64年、同医学部大学院修了後、米国ハーネマン医科大学留学。慶應義塾大学老人内科科長、防衛大学校第一内科教授などを経て、現在、防衛医科大学名誉教授、財団法人三越厚生事業団常務理事。
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