| 中年期以降に増えてくる変形性膝関節症は、膝にくり返し負担をかけたために、膝関節の軟骨がすり減ってくる病気です。初期には膝を動かしたときに軽く痛む程度ですが、進行すると膝の腫れや変形が見られるようになり、痛みのために歩行が困難になるなど、日常生活にも支障をきたすようになります。病気の進行を抑え、膝の機能を維持するためには、早期に運動療法を中心とした適切な治療を行うことが非常に大切です。
膝の痛みの原因には、このほかにも関節リウマチや痛風などの病気や、半月板や靭帯の損傷などがあります。また、腰や股関節の不調が原因で、膝に痛みが現われているケースもみられます。膝に不調を感じたら早めに整形外科を受診し、こうした疾患との鑑別を行ったうえで、医師から正しい指導を受けるようにしてください。
膝の健康は、活動的で生き生きとした毎日を送るために欠かせない要素です。負担をかけずに適度に使うことを心がけ、自分の膝と長く上手につき合っていきましょう。
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星川 吉光先生
ほしかわ・よしみつ 1947年生まれ。'73年東京大学医学部卒業。都立府中病院整形外科部長などを経て、現在聖路加国際病院整形外科部長。日本整形外科学会専門医、日本関節鏡学会理事、日本体育協会認定スポーツドクターなどを務める。 |