一般的には、最大血圧(収縮期血圧)が100〜110mmHg以下の場合を「低血圧」ということが多いようです。ただし、単に血圧が低いだけなら問題はなく、それによって不快な症状がある場合に、対策が必要となります。
低血圧には病気が原因のケースもありますが、多くは特別な原因のない体質的なもので、「本態性低血圧」と呼ばれます。低血圧の人は血液の循環が悪く、脳や体の組織に送られる血液が不足しがちなために、めまい、倦怠感、頭痛、動悸、息切れなどの不快症状が起こりやすくなります。血圧は生活スタイルや心理的な要素の影響も大きく、食事や睡眠の習慣が乱れている人やストレスが強い人は、こうした症状が現われやすいものです。低血圧の症状を改善するためには、まず、日ごろの生活習慣を見直し、生活リズムを整えることが大切です。「体質だから」とあきらめずに、少しでも快適に毎日を過ごせるように工夫しましょう。
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田中英高先生
[大阪医科大学小児科学教室助教授]
たなか・ひでたか
1980年、大阪医科大学卒業。スウェーデンリンシッピン大学客員研究員などを経て、現在、大阪医科大学小児科学教室助教授。日本小児心身医学会理事、日本国際低血圧失神ネットワーク主宰。著書に『知能と知的機能の発達』(田研出版)など。 |