尿酸は、プリン体と呼ばれる成分が分解されてできる一種の老廃物で、おもに腎臓から尿といっしょに排泄されます。ところが、体内で尿酸がつくられ過ぎたり、うまく排泄されなくなると、血液中の尿酸が異常に増え、「高尿酸血症」を引き起こします。痛風は、増え過ぎた尿酸が結晶化し、関節にたまって急性関節炎を起こした状態です。痛風の「風」は、「病」という意味であり、従って痛風は「痛い病気」と解釈されます。それほどまでに「痛み」が特徴的な病気なのです。とくに、激痛発作が足の指の関節などに起こります。痛風の痛みは通常は7日程度で徐々に治まりますが、そのまま放置すると、半年〜1年後には再発します。また、痛風発作が頻発する時期になると、腎臓にダメージがあることが多く、高血圧や高脂血症、糖尿病などを合併する危険も高まります。
痛風は、高脂肪、高エネルギーの食事をはじめ、生活習慣と深いかかわりのある典型的な生活習慣病の1つです。それだけに、日ごろの生活の改善で予防がしやすい病気ともいえます。痛風患者の95%以上は男性で、とくに30〜50代に集中していますが、年々若年化の傾向があり、女性も更年期以降は尿酸値が上昇するので注意しましょう。
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谷口 敦夫先生
たにぐち・あつお
1983年、三重大学医学部卒業後、東京女子医科大学附属リウマチ痛風センター助手、米国カリフォルニア大学サンディエゴ校研究員などを経て、’03より東京女子医科大学附属膠原病リウマ
チ痛風センター准教授。日本痛風・核酸代謝学会評議員、日本リウマチ学会評議員・指導医。著書に『おいしく食べて治す痛風・高尿酸血症』『尿酸値が高く痛風が気になる方へ』(ともに主婦と生活社)など。 |