性行為によって感染する病気を総称して、性感染症(STD=sexually transmitted disease)といます。最近では、淋病や梅毒などが少なくなった一方で、クラミジア感染症、性器ヘルペス、尖型コンジローム、HIV感染症(エイズ)など新しい性感染症が増えてきました。これらの多くは感染しても症状が現われにくいのが特徴です。そのため気づかずに放置しているうちにパートナーにうつしてしまったり、感染が広がって重症化したり、不妊症や流産の原因になるなど、深刻な事態を招いています。
性感染症を予防するためには、なるべくパートナーを固定することと、性交のたびに必ずコンドームを使用することです。とくに過去を含めてパートナーが多い人ほど感染リスクが高いのに、コンドーム使用率が低い傾向があります。とにかく1回でも多く、コンドームを使用することを心がけましょう。また、気になる症状がある場合は、女性は婦人科を、男性は泌尿器科を受診して、早めに検査を受けるようにしてください。性感染症とわかった場合は、パートナーも必ず一緒に治療を受けることが大切です。
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早乙女 智子先生
さおとめ・ともこ
‘86年筑波大学医学専門学群卒業。同年、国立国際医療センター産婦人科レジデントとなり、その後、東京都職員共済組合青山病院、NTT東日本関東病院、横浜ふれあいホスピタル産婦人科を経て、現在、神奈川県立汐見台病院産婦人科勤務。『避妊』(主婦の友社)など著書多数。 |