最近の研究で、お腹の内臓の周りに脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」が、生活習慣病の発症と深く関っていることがわかってきました。メタボリックシンドロームは、この内臓脂肪型肥満に動脈硬化を促進する危険因子が複数重なった状態です。現在の日本の基準では、腹囲(へそ周りのサイズ)が男性85p以上、女性90cm以上であると内臓脂肪型肥満とみなされ、これに加えて、(1)高血糖(空腹時血糖値が110mg/dl以上) (2)高血圧(最高が130mmHg以上、または最低が85mmHg以上)(3)脂質異常症(HDLコレステロール値が40mg/dl未満、または中性脂肪値が150mg/dl以上)のうち2つ以上当てはまる場合、メタボリックシンドロームと診断されています。
メタボリックシンドロームを予防し、危険な病気を遠ざけるためには、まず肥満を解消し、適正体重を維持することが何よりも大切です。あなたは、食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足など、生活習慣に問題点はないでしょうか? よく見直して、できる限り改善に努めていきましょう。
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和田高士先生
わだ・たかし
1956年生まれ。東京慈恵会医科大学卒業、同大学院卒業。博士(医学)、日本人間ドック学会理事、日本肥満学会評議員。現在、東京慈恵会医科大学附属病院新橋健診センター所長。著書に『図解でよくわかるメタボリックシンドローム』(保健同人社)など。専門は予防医学、生活習慣病。 |