セルフドクターネット-健康美を願う人のための情報サイト


第3回 薄毛・脱毛症の種類について

■薄毛・脱毛症にはどんな種類があるのか。薄毛と遺伝の関係
薄毛・脱毛症とは、毛が抜けて生えてこない頭皮の状態をいいます。
薄毛・脱毛症は2つに大別できます。

ひとつは、毛を造る毛組織の細胞の働きに異常が起こり、途中で成長が止り、細胞が萎縮して、毛根の先がゴボウのような形の萎縮毛になって脱毛する病的な成長期毛性脱毛症。
もうひとつは、毛組織の細胞が成長期が終わって、生きていた細胞が角化し退縮期に入り、さらに、毛穴の奥深く大きく根付いている毛根の組織が数ヶ月に渡って自然に抜けてくるもので、病的ではない生理的な休止期毛性脱毛症です。棍毛という正常毛が脱毛する状態をいいます。
いずれも、抜けた毛根の形を拡大鏡で見れば、どちらの脱毛症か確認できます。

■成長期毛性脱毛症

最も多いのが円形脱毛症です。
これにはいろいろな症状があります。もっとも一般的なのが、1円玉から10円玉、500円玉くらいの円形の脱毛部分が1つあり、痛くもかゆくもなく、知らない間にできている単発型円形脱毛症です。これは放置しておいても自然に治るといわれています。脱毛した部分が2つ以上ある場合を多発型円形脱毛症、近い2つがつながって大きくなったものを多発融合型円形脱毛症といい、さらに広がって頭全体が脱毛した状態を全頭型円形脱毛症と言います。

そのほか、抗癌剤などの服用で毛組織の細胞が成長を停止し、脱毛する薬剤性脱毛症による脱毛が見られます。また、自分の頭皮の膠原組織を抗原として自己抗体ができ、攻撃し、毛組織を包んでいる膠原組織の毛包がアレルギー性の炎症を起こし、毛組織の細胞が成長を停止して脱毛する膠原性脱毛症の脱毛もたまにあります。また、水虫の白癬菌が頭皮に広がり、毛穴の中にまで増殖し、菌糸が毛組織の細胞までおよび、細胞が成長を停止させ脱毛する白癬性脱毛症による脱毛など、少ないですが病的な脱毛による薄毛や脱毛もあります

■休止期毛性脱毛症

最も多いのは、壮年性脱毛症男性型脱毛症です。
遺伝や体質、ホルモンのバランスの変化などが原因です。毛が、成長期→退縮期→休止期→脱毛期→発毛期→成長期を繰り返す毛周期(ヘアサイクル)という生理的な変化が速くなるために、正常では脱毛本数は1日に50〜100本くらいですが、この脱毛症の場合は1日、150〜200本くらい脱毛し、早く毛が細くなって、薄毛化が促進されてきます。この場合は病気ではありません。

■その他の脱毛症

女性の場合で、出産して約2〜5ヶ月後くらいに脱毛が起こる場合があり、出産した女性の約40%が経験し、全頭髪の40%が抜けたという例もあります。
これを出産後脱毛症といいます。原因は妊娠後期に女性ホルモンが多く分泌され、休止期が延ばされていたため起こる脱毛症です。つまり、女性ホルモンの影響で抜けないでいた毛が出産後、ホルモン分泌が正常になり、休止期が終わり、急激に脱毛してしまうのです。

また、ダイエットで、毛をつくる細胞にたんぱく質などの栄養が不足し、成長期が短縮され、脱毛が多くなり、次に生える毛が細くなっていくダイエット断食性脱毛症による薄毛もあります。甲状腺ホルモンの分泌が異常で起こる内分泌疾患性脱毛症による薄毛、ビタミンA過剰性脱毛症、ポニーテールの髪型から起こる牽引性脱毛症による薄毛、手術の際の頭部受台での後頭部圧迫による血行不良のため休止期が短縮されて起こる圧迫性脱毛症からくる薄毛や脱毛症もあります。



トップページへ