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生活習慣病用語辞典
 

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ア行
【悪玉(LDL)コレステロール】
LDL(低比重リポ蛋白)は細胞膜やホルモンを合成するために必要なコレステロールで、じつは生命活動にとって大切な材料。ただし、血液中のLDLが増加しすぎると血管の内壁に付着し、血流を阻害し、動脈硬化をひき起こす原因となる。そのため、象徴的に悪玉コレステロールと呼ばれるようになった。
【インスリン】
イインスリンは、すい臓のランゲルハンス島(その項参照のこと)という部分でつくられるホルモン。インスリンは、ブドウ糖の取り込み、消費を高める働きを持っている。肝臓で、ブドウ糖をグリコーゲンへ転換、貯蔵することを促進し、血糖値を低下させる働きがある。脂肪組織や筋肉への糖の取り込みも促す。
【インスリン依存型糖尿病】
短期間のうちに血糖値が急激に上がり、突然発症する糖尿病。場合によっては、昏睡状態に陥ることもある。これは、すい臓に異常が起こり、インスリンの分泌が極度に低下することが理由。このような糖尿病は、インスリンを体外から補給する治療が必要なため、インスリン依存型糖尿病という。
【インスリン非依存型糖尿病】
すい臓がインスリンを分泌してはいるが、その働きが衰えて、血糖値が高くなる糖尿病のこと。インスリン依存型のように、体調が急変することがないので、初期症状が見落とされ、病気が進行するケースも。最近は健康診断の徹底などで、早期発見されることが多くなった。
【HMG-CoA還元酵素阻害剤薬】
悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすための動脈硬化の治療薬。製剤名は、アトルバスタチン、プラバスタチン、シンバスタチンなど。
【壊疽】
一般に、糖尿病にかかると、足に壊疽を起こしやすくなることが知られている。壊疽とは、動脈硬化を起こして血流の悪くなった足底部などに、感染が起こり、腐敗すること。場合によっては、壊疽を起こした部分を切断する必要もでてくる。神経障害により、足の感覚が麻痺していると釘などを踏んでも気付かず放置してしまう。足を清潔に保つこと、足の裏をよく見ることが重要なポイント。
カ行
【カルシウム・カリウム】
高血圧の人は、塩分を控えるとともに、ナトリウムの排泄を促すことも重要なポイント。とくにカルシウムとカリウムは体内のナトリウムの排泄を促す、欠かせないミネラル。カルシウムを多く含む代表的な食品は、豆腐や納豆、牛乳など。カリウムはりんごやバナナやメロンなどの果物に多く含まれている。野菜、海藻、キノコには繊維質のみでなく、カリウムの含有量も多く、特に糖尿病の患者さんには適している。
【クロフィブラート系誘導体】
主と、して中性脂肪を減らし、善玉コレステロールを増やすための動脈硬化の治療薬。製剤名は、ベザフィブラート、フェノフィブラートなど。
【血圧】
血圧は上の血圧と下の血圧の2つがある。上の血圧とは、心臓が収縮したときの血圧で、正式には収縮期血圧(最大血圧)。反対に、下の血圧とは、心臓が拡張して心臓内に血液を溜めているときの血圧で、正式には拡張期血圧(最小血圧)という。
【血糖値の自己測定】
血糖自己測定器の発達で、自分の血糖値を検査することもできるようになった。また、医師の指導のもとでインスリン療法を受けている患者さんに限っては、自己測定も保険の適用の対象に。具体的には、穿刺器具などの採血キットや試験紙、センサーなどが保険対象となり、測定器は原則として病院から無料で借りられる。
【血糖値】
血糖値はいつも一定ではなく、空腹時か食後時か、あるいはストレスを受けているか、リラックスしているか、によって変わってくる。治療では、血糖をコントロールして、健康な人に近い状態にすることがポイントに。目安としては、空腹時血糖が70〜110mg/dl、食後時の血糖が130〜170 mg/dl。
【ケトン体】
体内で脂肪を分解したときに生成される酸性物質の総称で、糖尿病の検査では尿中のケトン体を調べる。その理由は、インスリンの働きが悪くなると、ブドウ糖のかわりに脂肪がエネルギーとして使われるため、尿中のケトン体が多くなることから。
【高血圧の合併症】
血圧が高いと血管障害が生じ、さまざまな合併症をひき起こしやすくなる。代表的な合併症は、1)脳の動脈硬化による脳卒中、2)心肥大や心筋の栄養血管(冠動脈)障害による心臓病、3)腎硬化症や腎臓の血液濾過機能低下による腎臓病などがある。
【高脂血症】
一般に、血液中の総コレステロール値(その項参照のこと)が高い、あるいは、中性脂肪値が高い場合をいう。高脂血症は、動脈硬化をもたらす大きな要因で、心筋梗塞や脳梗塞などをひき起こす。高脂血症の状態は、俗にいう「血液ドロドロ」の状態である。
【コレステロール】
その約8割が肝臓で合成されるコレステロールは、じつは体内に100g程度が存在するだけで、血液中にはそのうちの約10gが存在するにすぎない。このコレステロールの存在は重要で、身体の細胞膜を構成する重要な成分であり、脂肪の吸収にかかわる胆汁酸の材料になり、身体を調整するホルモンの原料にもなっている。しかし、コレステロール過多になると、高脂血症などに罹る。
サ行
【粥状:じゅくじょう (アテローム)硬化】
粥状(アテローム)とは悪玉コレステロールの残骸で、これが動脈の内壁に付着して、だんだんに血管の内腔を狭くし、血栓を起こす原因となる。動脈硬化の典型的な状態のひとつ。
【脂肪肝】
脂肪肝とは、肝臓に脂肪、中性脂肪がたまった異常な状態。健康な肝臓にはふつう、その重量の2〜3%の脂肪がついているが、これが10%を超えるものを脂肪肝という。
【食後高脂血症】
空腹時の中性脂肪値は正常なのに、食後だけ中性脂肪値が急に上がり、高いまま長時間持続する症状。これが原因で動脈硬化が起こることがわかり、専門医が注意を促している。
中性脂肪値が正常なのに、善玉と呼ばれているHDLコレステロール値が低い時は食後高脂血症の可能性がある。
【生活習慣病】
生活習慣が主な原因となって発病する病気。主なものは、糖尿病、高血圧、高脂血症、動脈硬化、虚血性心疾患、脂肪肝、肺気腫、脳血管障害、慢性気管支炎、がん、など。食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足、精神的ストレスなど、好ましくない生活を長期間続けているうちに罹ってしまうことから、こう呼ばれる。
【善玉(HDL)コレステロール】
HDL(高比重リポ蛋白)は、血管内に付着した悪玉コレステロール(LDL)を掃除して、肝臓に運び、動脈硬化の進行を阻止する働きをするコレステロール。このため一般に、善玉コレステロールと呼ばれる。
【総コレステロール】
総コレステロールとは、血中に含まれているすべてのコレステロールの総量のこと。正常な人の総コレステロール値は、220mg/dl以下とされる。もっとも、摂取したコレステロールはすべてが吸収されるのではなく、平均で1日に約0・3gが吸収され、その約5倍が体内で合成されている。
タ行
【多糖類】
糖質は、単糖類、2糖類、多糖類の3つにわけられるが、単糖類、2糖類は体脂肪になりやすく、逆に多糖類は一番、体脂肪になりにくいという性質を持っている。単糖類の代表はブドウ糖、果糖など。2糖類は砂糖や麦芽糖、乳糖など。どちらも、スナック菓子やケーキといったものに多用されている。それに対して、多糖類はでんぷん、グリコーゲンなどで、米や芋といった日本の伝統食にたくさん含まれている。
【糖尿病】
血糖を調整するインスリンというホルモンの作用が不足して、血糖値が慢性的に高くなり、さまざまな合併症をひき起こす病気。糖尿病に罹ると、重い合併症に罹りやすくなる。
【糖尿病の3大合併症】
糖尿病はさまざまな合併症を伴うが、なかでも怖いとされているのが、神経障害、腎(じん)症、網膜(もうまく)症の3大合併症。神経障害では、足先や手先がしびれるようになり、さらに進むと感覚がなくなる。壊疽を起こすと足を切断しなくてはならないこともある。腎症では、腎臓の血管がダメージを受け、腎不全で人工透析を受けなくてはならないケース、また、網膜症では失明するケースもある。
【動脈硬化】
動脈硬化のパターンは、粥状:じゅくじょう(アテローム)硬化(その項参照のこと)、細動脈硬化、中膜硬化の3つに大別できる。細動脈硬化は、脳や腎臓などの非常に細い動脈が硬化するケース。また、中膜硬化は、太い動脈の中膜が石灰化して硬くなる状態をいう。
【中性脂肪】
中性脂肪は、脂肪細胞の中に貯えられる脂肪。ほんらいは必要なときに脂肪酸に変換されて、エネルギーとして使われるが、現代人の生活では貯えられるいっぽうに。
ナ行
【ナトリウム】
ナトリウム、つまり塩分は、生命体を維持するための必須ミネラルだが、現代の食生活では、その過剰摂取が問題になっている。塩分の取りすぎによって、高血圧がもたらされていることが多い。
【二次性高血圧】
腎性高血圧や内分泌の異常など、はっきりと特定できる原因が存在し、そのために本態性高血圧(その項参照のこと)ではなく二次的に高血圧を起こしているという意味で、二次性高血圧と呼ばれる。
【尿毒症】
病名ではなく、腎臓の機能が低下しているために起こる、さまざまな症状のことを指す。腎機能の低下によって、老廃物が排泄されにくくなるため、疲れやすくなり、体重減少、食欲不振、眠気、頭痛、嘔吐などの症状がでる。
【尿酸】
身体の代謝によって生じる老廃物のひとつ。血液中の尿酸が増加すると、動脈硬化を促進する。8mg/dl以上になると痛風や尿酸結石を起こすこともある。
ハ行
【肥満】
肥満には、内臓に脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」と、皮下脂肪がふえる「皮下脂肪型肥満」とがある。内臓脂肪は動脈硬化を促進する。一般に、体脂肪率が成年男子で15〜18%、成年女子で20〜25%が正常とされ、体脂肪率が男子で25%以上、女子で30%以上は要注意。ウエストが男性85cm以上、女性90cm以上は内臓脂肪型肥満の可能性が大。
【本態性高血圧】
原因がはっきりせず、さまざまな危険因子がかかわりあって起こる高血圧のこと。このような高血圧が本態性高血圧で、高血圧の約9割以上を占めている。
【ブドウ糖】
ブドウ糖は、脳を働かせるために欠かせない栄養素。しかし、ブドウ糖を摂りすぎると、急激に血糖値が上昇するため、インスリン作用が弱まっている場合は調整がうまくいかなくなることがある。糖分は、胃腸でゆっくりと吸収される炭水化物(穀類、イモ類など)で摂ることが一番である。
ラ行
【ランゲルハンス島】
膵臓にある、インスリンをつくる内分泌細胞の集まり。発見者であるドイツの病理学者、ランゲルハンスの名に由来。すい臓全体に島のような形で点在することから、ランゲルハンス島という。この細胞を直接糖尿病の患者に移植する治療法も、試みられている。
【リポ蛋白】
コレステロールは、血液中では水に溶ける蛋白質によって包まれている状態になっている。この状態をリポ蛋白という。血糖が高いと、リポ蛋白が酸化されるなどして、血管内壁に蓄積されやすい。
 


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