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コレステロールFAQ
 
コレステロールと脂肪について
【1】

40歳を過ぎたら、とたんにコレステロール値が高くなってきました。歳をとると、なぜ数値が増えるのでしょう


40歳以降高くなってきたのは、基礎代謝が減り体重が増えてきたためではないでしょうか。コレステロールのうち、食事をして摂るのは2割に過ぎず、8割は肝臓でつくられます。通常、外から摂取するコレステロールが増えると、肝臓で作るコレステロールが減り、コレステロ−ル値は一定に保たれます。コレステロール値の高い人はこの機能がうまく働いていないのです。
【2】

善玉でも悪玉でもコレステロールは少ない方がよさそうに思うのですが、どうなのでしょうか?


コレステロールには悪玉と呼ばれるLDLコレステロール(以下、LDL)と善玉と呼ばれるHDLコレステロール(以下、HDL)とがあります。LDLは血管壁に溜まり、動脈硬化を進展させます。逆にHDLは血管に溜まったコレステロールを体外に排泄する作用があります。
最近は総コレステロール値でなく、LDLコレステロール値、HDLコレステロール値で判断するようになっています。総コレステロール値の基準値から80引いたものがLDLの基準値です。例えば35歳で危険因子がない場合の総コレステロール基準値は240未満、LDLは160未満となります。総コレステロール値が高くてもHDL値のみが高いのであれば、一般的に問題はありません。ただしHDL値が90以上になりますと、HDLがうまく働いていない可能性があります。その場合は、動脈硬化が進みやすくなります。
【3】

コレステロール値を下げるにはDHAがよいといわれてサプリメントを飲んでいますが、効果はありますか。また、サプリメントに副作用はないのでしょうか。


DHA(ドコサヘキサエン酸)は必須脂肪酸でEPA(エイコサペンタエン酸)と共に、青み魚に多く含まれている成分です。コレステロール値を下げる効果より中性脂肪値を下げる効果が高く、脳梗塞や心筋梗塞を防ぐ作用もあります。また、DHAは学習能力を高める物質として知られています。コレステロールを下げるのであれば、野菜、海藻、キノコ等の繊維質を多く摂って下さい。繊維質を摂るとコレステロールが体外に排泄されます。
サプリメントはひとことで言うとカプセルや錠剤になった栄養補助食品です。ビタミン、ミネラル、ポリフェノール、植物成分などがあります。ビタミンのように普段摂っているものに関しては本来副作用はないはずですが、体質によっては、卵やさばのような食品で、じんましんなどのアレルギーをおこすような人もいるので、絶対大丈夫というわけではありません。
【4】

薬以外に、コレステロール値を下げる方法を教えてください。


肥満の場合、減量すればコレステロール値は下がります。運動も効果はありますが、食事療法が重要です。動物性脂肪の多い、バター、ベーコン、ソーセージ、コンビーフ、霜降りの肉を制限してください。鶏卵は週に3個程度までにしましょう。いくら、ししゃも、たらこ、数の子などの魚卵、内臓ごと食べる食物もコレステロール値を上げます。逆に野菜,海藻、キノコなど線維の多い食品はコレステロールを下げますので、毎食摂るようにしてください。魚、豆腐、納豆も多く摂りましょう。繊維質を多く含む飲料もコレステロール値を下げます。ただし、いろいろ試しても目標値に達しなければ、薬物の使用を検討する必要があります。
【5】

中性脂肪値を下げるにはどうしたらいいでしょうか。


中性脂肪値が高いと悪玉コレステロールが血管壁の中に取り込まれやすくなり、動脈硬化が進みます。朝食前に測るのなら150未満にしておく必要があります。食後は上昇しますので12時間以上あけて測ってください。甘いものの過剰摂取で上がりますが、男性ではアルコール、女性では果物の摂り過ぎが原因のことが少なくありません。青魚を積極的に摂取してください。運動すると下がります。週に3〜5日間程度30〜45分早足で歩いてください。肥満がある場合は、減量できればさらに効果が上がります。
【6】

中性脂肪値が高いのにお酒をやめられません。何かいい方法は何でしょうか。


アルコールの適量は25g程度です。ビールなら500mlくらい、日本酒なら1合です。やめる必要はないと思いますが、もし、量が過剰であるのなら減らす必要があります。アルコールを減らすとストレスが発散できないとか、仕事上の付き合いとかで、一人で取り組むのが困難な場合もあるかと思います。うまくいかない時は気軽に医療機関を受診し、相談にのってもらってください。家で飲んでしまうのであれば、先に水をたくさん飲んでおくとか、アルコールが半分のビールに変えてみるのもいいかもしれません。付き合いであればウイスキーのようなお酌されにくい飲み物にするといいでしょう。帰りに屋台でラーメンはくれぐれも避けてください。
【7】

現在16〜18%の体脂肪率を15%以下にしてみたいのですが、減らすことによる悪影響はありますか?


体脂肪率は、10%程度であれば問題なしと考えます。中性脂肪値の高い方は、飲酒量が多くない限りたいてい太っているので、減量の必要があります。運動療法を併用しながら減量できれば、中性脂肪値をコントロールできるでしょう。但し、皮下脂肪は保温やクッションの役目をしているので、減らしすぎには気をつけてください。
【8】

体脂肪と中性脂肪って連鎖しないのでしょうか。


体脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪があります。このうち、内臓脂肪が多いと中性脂肪値が上がりやすくなるという相関関係があります。
【9】

体脂肪率と中性脂肪値、どちらが高い方が危険ですか。


私は中性脂肪値の方を重視しています。体脂肪率が高くても動脈硬化の促進因子がなければあまり心配する必要はありませんが、中性脂肪値が高いと悪玉コレステロールが血管壁の中に溜まりやすくなり、動脈硬化が進みやすくなってしまうからです。中性脂肪値は、運動や減量、アルコールの制限によって比較的短期間で改善できることが多いものです。

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