【1】
糖尿病のしびれって、どんな症状なのでしょうか。
軽症の糖尿病でも経過が長いとしびれを生じることがあります。通常、糖尿病のしびれは足の指先から始まります。糖尿病から起こる神経障害のうち、しびれ以外でもっとも早期に出る症状はこむら返りです。足の裏がじんじんする、感覚が鈍くなるといった症状が出ることもあります。
【2】
糖尿病の基本的な食事療法を教えてください。
誤った食事療法をすると、体重は減っても健康を害することがあります。例えば、カルシウムが減ると骨粗鬆症に、鉄分が減ると貧血になります。栄養素を不足なく摂りながら、適正なカロリーを摂るのが糖尿病の食事療法です。タンパク質は免疫や傷の治りに関与します。もし、肉を制限しているのなら、納豆、豆腐などの大豆製品や魚などのタンパク質を摂るようにしてください。微量元素が不足しても身体がだるくなったりします。野菜、海藻も十分摂取しましょう。
【3】
糖尿病のせいか、ちょっと疲れがたまったりすると、肝機能の値が高くなります。どうすればいいでしょう。
肝機能に異常がみられるのなら必ず内科を受診し、精密検査を受けてください。知らない間にウイルス性肝炎になっていたり、免疫異常からくる肝炎もあります。肝臓が原因でだるくなっているのかもしれません。
【4】
糖尿病は遺伝するのですか?
好ましくない生活習慣を背景に発症する2型糖尿病は、なりやすい体質が遺伝することが少なくありません。例えば全く同じ遺伝子を持つ一卵性双生児の場合、一方が糖尿病になると、もう片方が糖尿病になるのは平均70%程度といわれています。しかし糖尿病の症例が戦前にはほとんどみられなかったことを考えると、なりやすい体質を持っていても生活習慣に気をつけていれば予防できると考えていいと思います。
【5】
糖尿病の予防法を教えてください。
1)太らないようにする。2)散歩を日課にする。3)夕食の時間は遅くならないようにする。4)夕食後は食べない。5)間食はほどほどにする。6)野菜,海藻、キノコなど繊維質を積極的に摂る。などを実行してください。
【6】
血糖値が糖尿病ギリギリですが、仕事柄外食になってしまいます。また、時間も遅くになりがちです。気をつけることは何でしょう。
外食はカロリーが高く、脂質の含有量が多いのが特徴です。偏らないよう定食物を食べるようにしてください。食物繊維の多いものを摂ると糖の吸収が遅くなりますので血糖が上がりにくくなります。和定食がお勧めですが、単品の場合は,山菜そばやサラダうどんのように野菜を多く含むものがいいでしょう。夕食が遅いのであれば、早めに軽食が摂れないか検討してみてください。遅い時間は野菜とおかずを主にします。付き合いでアルコールを飲まれるのであれば、お酌をされないウィスキーなどの飲み物を頼みましょう。おつまみも野菜スティック、サラダなどカロリーの低いものにしたいものです。
【7】
食事療法や運動療法以外で『ヘモグロビンA1C(HbA1C)』の数値を改善できる方法はないでしょうか?
HbA1cは直近1〜2ヶ月間の血糖の平均値を示すものです。5.8%未満が正常です。HbA1cの1%の差は、血糖値では約30mg/dlもの違いとなります。合併症予防の点から、6.5%未満にしておきましょう。肥満の場合は、減量できれば血糖値も改善していくはずです。食事療法、運動療法を施行しても下がらない場合は薬物療法を検討する必要があります。肥満がなくてHbA1cが7%以上である場合も、薬物療法を開始されることをお勧めします。標準体重以下なのに、血糖値を下げるために減量することはありません。食事療法の限界ですので薬物療法を検討してください。