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クスリになる話 緑茶の可能性(2)

日本で伝統的に育まれてきた緑茶は、茶道の文化を生み、味わいと香りが親しまれています。近年、体によい成分を含んでいることが次々と科学的に解明されています。 イメージ図

「お茶で一服」の休憩効果

イライラしたり、疲れを感じたときに飲めばテアニンが心身をくつろがせ、カフェインやビタミン類によって疲労が回復します。「そろそろお茶にしよう」というのは理にかなっているのです。

おいしい緑茶のいれ方

カテキンは湯の温度が高いほど溶け出しやすくその分渋みも強くなります。低温でよく溶けるのは、旨み成分アミノ酸。「玉露など高級茶は低温でゆっくりと番茶など手ごろになるほど高温で早くいれる」と覚えておけば便利。有効成分は1〜2煎(せん)目にたっぷり抽出されるのでその都度茶葉を取り替えることをおすすめします。

丸ごと食べられる茶葉は「飲む野菜」

タンパク質や、若返りのビタミンともいわれるビタミンE。腸内環境を整える食物繊維などの不溶性成分は抽出茶にはありません。これらの大切な成分を摂るには茶葉をすり鉢やフードミルなどで粉砕し、粗びきの粉状にして食べましょう。茶葉そのものを溶かして飲む抹(まっ)茶なら手間が省けて手軽です。料理やデザート、お菓子などの材料に使ったり、そのまま食べても。

緑茶に含まれる代表的な成分と効能
カテキン類は、血液や細胞の損傷スピードを速めてしまう活性酸素を抑える強力な抗酸化機能があり、がん、老化、生活習慣病を抑制。ほかに抗菌作用や消臭機能も。
カフェインは疲労、眠気除去に。その作用は、テアニンの働きにより、コーヒーよりもマイルドな効き目です。
フラボノイドは、口臭予防に有効。
ビタミンCは、抗酸化作用、免疫力維持やかぜ予防に。
アミノ酸の一種テアニンは、学習能力の向上、精神安定が期待できます。グルタミン酸は、消化器官の正常な機能を維持し、免疫力を高めます。
水に溶けないおもな成分は食物繊維や、タンパク質、ベータカロチン、ビタミンE。

越智 宏倫  先生
おち·ひろとも
兵庫県生まれ。大阪府立大学農学部農芸化学科卒業。農学博士。’64年に日研フード株式会社、’85年に日本老化制御研究所を設立し、同社会長兼研究所所長として老化予防、老化制御の研究に取り組んでいる。著者に『「緑茶カテキン」で120歳まで生きる』(現代書林)ほか多数あり。



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