|
|

| 「よくかんで食べなさい」。家族が囲むにぎやかな食卓ではそんな言葉が聞かれます。よくかむと栄養の吸収が促進され、健康になると。しかし、近年の研究によると、この「咀嚼」が想像以上に私たちの健康に影響を及ぼしているようです。
|
 |
 |
固い食物中心の民族に長寿者が多いのはあご骨をリズミカルに使い、しっかりかむことを習慣にした結果、パワフルな咀嚼力が身についているため、ともいえます。唾液に含まれるEGFと呼ばれるホルモンはかむことによって多く分泌され、体の新陳代謝を活発にしてくれます。 |
 |
「食事のときは一口30回かみましょう」。よくかむことで唾液が多く分泌され、消化・吸収を助けます。と同時に早く血糖値を高めるため、空腹感が満たされます。「咀嚼ダイエット」が推奨されるのも咀嚼が体の代謝にまでも影響を及ぼしていることが証明されつつあるからです。 |
 |
離乳食の時期から幼児期にかけて、できるだけ早いうちに食感のあるものに慣れることを習慣づけておきましょう。本物の歯ごたえや味わいを知ることで健全な嗜好を育て、体によいものとよくないものを識別できるようになるのです。すりおろしたりんごよりもしゃきしゃき感のあるりんごが心と体をより健全に育むかもしれません。 |
| ■人も犬もあごパワー |
| ●1500年前の古墳から見つかった人間のあごの骨と現代人のあごの骨を比較すると驚くほどの違いを発見。たくましくしっかりとした下あごは咀嚼パワーを証明しています。ちなみにその時代の柴犬と現代の柴犬でも結果は予想通りだったそうです。 |
矢端 幸子 先生
やばた・ゆきこ
東京生まれ。矢端健康事務所副所長。1971年東京女子医大卒。'79〜'99年、ヤバタ胃腸病院副院長を務めながら、人間ドック検診に従事。'89年から「女医のつくるヘルシーフードを食べる会」を主宰。著書に「女医さんのレシピ・きれいになる料理」(文芸春秋)など。 |
|

|
 |