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精神的なものや、季節、食事、運動量などによって尿の状態は変化します。だから、尿の回数や量にはさほど神経質にならなくても大丈夫。尿が白く濁っていたり、血が混じっていないかなど、色や透明度を中心にチェック。



●水分を多く摂れば無色に近く、大量に汗をかけば黄褐色に
尿の色が黄色がかってみえるのは、胆汁((たんじゅう)肝臓から分泌(ぶんぴつ)される消化液)に含まれて運ばれてくるビリルビンという色素のため。正常な尿の色は淡い黄色をしているが、摂取した水分の量や季節、運動、薬の服用などでも変化する。目に見えて赤いときや、白濁しているときなどは、なんらかの病気の疑いがあるので、内科か泌尿器科へ。

考えられる状態 対処法
無色
大量の飲水、尿崩(にょうほう)症(視床下部(ししょうかぶ)もしくは下垂体(かすいたい)に異常があり、抗利尿ホルモンが出にくくなる。これにかかると、尿は歯止めなく出る)。 大量の飲水の場合は心配ない。たとえば、ビールを大量に飲んだ後の尿は無色に近くなる。尿崩症の疑いがあるときは、内科へ。
乳白色
尿が白濁して、膿(うみ)が混じる場合もある。多くの場合は、尿路感染症。女性の場合は膀胱炎の可能性が高い。淋(りん)病など尿道炎の疑いも。 膀胱炎や尿道炎の場合は、泌尿器科を受診し、抗生物質や抗菌薬服用する。膀胱炎の予防は、トイレを我慢しない、冷やさない。
黄色
健康な人の新鮮な尿は、淡い黄色をしている。ビタミンB2剤を服用しているときは、尿の色が濃い黄色になることがしばしばある。 黄褐色やオレンジ色がかっていない、透き通った淡い黄色ならば、きわめて正常な状態。色に関しては、とくに心配する必要はない。
黄褐色
大量に発汗した後の脱水時や、胆石症などで黄だんがあると、尿中にビリルビンが大量に含まれ、尿が黄褐色になることがある。 スポーツをしたときなど、大量に汗をかいて脱水状態になった場合は、水分補給を。黄だんの場合は、内科での受診を。
赤〜赤褐色
下剤などの薬や、赤い色素を含んだ飲食物の影響で、赤くなることもある。尿に血液が混じる場合は、腎臓か尿炉の病気が考えられる。 薬や飲食物の場合は心配なし。欠尿は重大な病気の症状なのですぐに内科か泌尿器科を受診。若い男性に多いのが尿管結石。
青緑色
尿の色としてはあまり聞かないが、緑膿(りょくのう)菌に感染した場合は、膀胱炎でも治りにくいので、早めに泌尿器科へ。抵抗力の落ちた人や、排尿障害のある老人が感染しやすい。 緑膿菌に感染した場合は、膀胱炎でも治りにくいので、早めに泌尿科へ。抵抗力の落ちた人や、排尿障害のある老人が感染しやすい。




●尿が白濁したり、下着に膿(うみ)がついていませんか?
健康な状態の尿は、“淡い黄色”に加えて、透き通っている。その反面、尿が濁っているのは、尿の中に赤血球、白血球、細菌、はがれ落ちた上皮細胞、組織のこわれたものなどが大量に混入している証拠。腎臓や尿路系の炎症が考えられる。尿が白濁し、下着に膿がつくようなら、前部尿道の病気。発熱や腰痛があれば腎盂腎炎(じんうじんえん)。排尿時に痛みをともなうなら、腎結核やフィラリア症が疑われる。尿の濁り方や全身の状態をよくチェックして、泌尿器科を受診しよう。




●季節や食習慣で変化するので、あまり神経質にならずに
季節や習慣などで異なるが、1日1000〜1500mlが目安。500m以下を欠尿、100m以下を無尿2500ml以上なら多尿と呼ぶ。欠尿は脱水症状でも起きるが、無尿は腎臓の障害が考えられるので、内科か泌尿器科へ。多尿の場合、水分を大量に摂った後は心配ないが、尿崩症、糖尿病、急性・慢性腎不全などでもみられるので注意。

1日の尿料の目安はコップ(200ml)で5〜7杯。あくまでも、これは目安で、たくさん汗をかけば尿量は減り、逆にビールなどを大量に飲んだ後は増える。尿量や回数はふつうと違ってもあまり心配ない。





●テスト前などの緊張でトイレが近くなった経験は?
日中5〜8回、夜0〜1回が健康な状態。昼9回以上、夜に2回以上行くようだと、頻(ひん)尿といわれる。女性の場合、大半が膀胱炎。男性は尿道炎と前立腺炎が多い。それらの場合は、泌尿器科で診てもらおう。そのほかに、歳をとってトイレが近くなったり、テストの前など、精神的に緊張してトイレが近くなることも。精神的な頻尿なら、気持ちをリラックスさせて、規則正しい生活を送るようにすれば問題ない。膀胱炎の場合、トイレの我慢のし過ぎや、冷えは禁物。




●痛みのタイミングによって、トラブルの箇所をチェック
健康な状態では、屁遺尿時の痛みはない。痛みを感じる場合は、いつ痛むのかをチェックしよう。尿の出始めに痛むのは、尿道でも前の方に炎症が起きていることが多い。終わりごろは膀胱や後部尿道に炎症がある場合。中間から最後まで痛むのは、膀胱に炎症があるとき。淋病などの尿道炎は男性に多く、感染するので、すぐに受診を。膀胱炎は女性に多い。そのほか、前立腺炎、膀胱結石、尿管結石、尿道結石の可能性もあるので、まずは泌尿器科へ。




●排尿時にボーッとしたり、心臓がバクバクする
排便時にいきんだときの動悸と同様に、心臓の病気や自律神経の異常が考えられる。長く続くようなら、内科へ。また、排尿後に血圧が下がり、貧血を起こしてフラーッとすることもある。いずれもリラックスを心がけたい。

●尿もれしてしまう
女性に多いのが笑ったっり咳をすると尿もれをする“腹圧性尿失禁”で、腹圧を高める体操を継続することで軽減できる。「おしっこをしたい」と思ったとたんに尿がもれる“切迫性尿失禁”の場合は、泌尿器科で検査を。

●尿が勢いよく出ない
精神的トラブルが原因のことがあるので、一時的なものは心配ない。頻繁なら前立腺炎、尿道狭窄(きょうさく)などが疑われる。膀胱結石や尿道結石の場合は、七転八倒するほどの痛みをともなう。すぐに泌尿器科へ。


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