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    葛西皮膚科クリニック院長

小林 明博 先生

こばやし・あきひろ
1931年生まれ。医学博士。’60年、東北大学医学部卒。’67年、東京大学医学部大学院修了後、虎ノ門病院皮膚科主任医師、北里大学皮膚科講師、獨協医科大学皮膚科助教授、東京女子医科大学皮膚科講師を歴任。著書に『炎症性皮膚疾患とその治療』など。

 男性もさわやかな肌を保つためには肌を清潔に保つことが第一です。とにかく洗顔は十分にしないと、肌にいろいろなトラブルが起きてきます。

 皮膚の表面に出た汗は、皮脂と混じって乳化し、表皮の上で薄い膜(皮脂膜)になります。この皮脂が出過ぎると、脂漏性皮膚炎が起きて、頭や顔、胸、わきの下などがかゆくなったり、ブツブツができたりします。これは30代から40代の男性に多いようです。肉体的・精神的ストレスで疲れているときにできやすく、またビタミンB群不足でもなりがちな症状です。
 予防法、解決法は、とにかくよく洗顔すること。とくに顔のTゾーン(額と鼻)はていねいに。朝も夜も、きちんとせっけんを使って洗うようにアドバイスしましょう。
 また、この症状は頭にも出ます。夫の頭にフケが多くなってきたなと感じたら要注意。シャンプーのすすぎを念入りにするようにアドバイスしてください。

 ひげそりをするのはいいのですが、清潔を考え過ぎてひげそり後にステロイド剤などの入ったクリームを塗る人がいます。これは炎症を抑える作用はありますが、細菌に対する抵抗力がなくなり、化膿したりカビが生えてしまったり、赤く腫れ上がることもありますから、注意しましょう。
 ひげそりは、顔をなぞるようにそり、深ぞりしないこと。そのためにも、かみそりより電気かみそりの使用をすすめましょう。

 ひどく暑いわけでもなく、激しい運動もしていないのに、いつも手のひらがベトベトしていたり、足の裏に汗をかいたりしていませんか?これは単なる「汗かき」ではなく、「多汗症」という立派な病気です。精神的な要因などさまざまな原因が考えられるので、皮膚科医に相談するといいでしょう。
 命に関わる病気ではないにせよ、日常生活や仕事の面で緊張することがあるのかどうかを奥様が気をつけてあげることも大切です。

 男性のもっとも深刻な悩みのひとつ、抜け毛や壮年性の脱毛は、遺伝、体質やホルモンのバランスなどの要因があって起ります。これは、中年以降の場合、専門医もお手上げということですが、毛根を刺激するなどの予防も大切です。養毛剤をつけて頭皮をもむとよいでしょう。こめかみを持ち上げるようにしてマッサージすると、血液の流れがよくなり、さらに効果的です。

        
入浴中、体を洗うときは軟らかいスポンジでなでるように洗う。入浴剤は体をあたためる効果はあるが、皮膚を傷めることもあるので使用する場合は肌の状態を考えること。
    
健康な肌は、男性も規則正しい生活をしてこそ保てる。バランスのとれた食生活に気をつけ、刺激物も摂り過ぎない。規則正しい睡眠をとること。とくに夜更かしは疲労のもと。


     
とにかく洗顔で、毛穴の汚れを取ること。朝と夜はせっけんでていねいに洗い、とくに脂ぎってきたと感じた人は、職場や外出先でもまめに顔を洗うように心がけよう。
 
過度の日焼けは避けること。日焼けを繰り返していると、シミやそばかす、しわが増えていく。テニスやゴルフでの日焼けには十分注意して。男性にもUVケアは必要。

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