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検査項目別  健康診断前の注意事項


 健康診断における各種検査では、受ける前の注意事項を守らないと正確なデータを得られない場合があります。
 受診する側の不注意によってデータに不正確な点が生じてしまったらそれをいくら積み重ねても自分なりの正常値の把握にはつながりません。
 受診前には、以下のような注意点を守るようにしてください


   20時間前から高脂肪の食事は摂らないことが理想的

 血液中のコレステロールや中性脂肪を調べる血液検査の場合、検査の20時間前から高脂肪の食事は摂らないで臨むのがベストです。中性脂肪の場合、その量は血液中のトリグリセライドという物質の量を測って示します。しかし、揚げ物などの高脂肪の食事を摂ると、その数値が、もともと高いのか食事によって一時的に高くなったのかを区別することができないからです。とくに40代、50代になると食事からの脂肪を代謝するのに時間がかかり、なおさら検査結果に影響が出てしまいます。20時間前というと、前日の昼食ぐらいからに相当します。天ぷら、揚げ物、バター、牛乳、卵などは避けて、漬け物、焼きのり、豆腐、しらす、納豆、おひたし、もりそば、かけそばなどの食事を摂るようにしてください。
  また検査当日の朝は、食事はもちろん、水、お茶、コーヒー、たばこなども一切摂らないこと。


   前日は強い筋肉運動を避けること

 肝機能の指標として用いられているGOTやGPTは、主に心筋細胞や肝細胞の中にある酵素で、炎症など肝細胞に傷がつくと血液中に飛び出してきます。そこで、GOT、GPTを測定することにより、肝機能障害の有無を判断することができます。しかしながら、筋肉などの他の細胞の中にもこの酵素は含まれているので、前日にストレッチやテニス、水泳、柔道や剣道、などの激しい運動を行うと上昇する場合があります。検査の前日はとくに体を休めておくことが大切です。


   両手両足にも電極を付けることをお忘れなく

検査直前に激しい運動をするのは避けてください。また、レントゲン検査同様に、着脱しやすい服装で受けましょう。金属製の腕時計、ネックレス、指輪なども外します。なお電極は、上半身と両手首、両足に装着します。素足になりますので、女性はストッキングやタイツより、ソックスを履いて検査を受けに行くことをおすすめします。


   朝1番の中間尿を取るのがベスト

 尿タンパクや潜血反応を調べる尿検査では、前日に強い運動をすると、その影響で尿にタンパクや潜血が混じる可能性があります。また、尿糖検査や潜血検査における試験紙の中には、ビタミンCの影響を受けるものがあるので注意が必要です。こうした試験紙を使用していた場合、食事や薬で大量にビタミンCを摂っていると反応がマイナスになってしまうことがあります。現在では、試験紙の改良が進んでいるのであまり問題はないようですが、ビタミンC製剤と、ビタミンCを多く含む食物は前日の夜から摂らないようにしておくほうがよいでしょう。
  なお、自宅で採尿して持っていく場合は、早朝第1尿と呼ばれる目覚めてからすぐトイレに行ったときの尿が理想的です。その際には、出だしの尿は捨てて中間尿を取ってください。男性は尿道が分泌物で汚れていることがありますし、女性は体の構造上、尿道口が汚れやすいからです。とくに女性は、尿道の出口の局所を濡らしたガーゼなどで1度軽くふいてから、中間尿を取るとよいでしょう。


   女性はとくに服装と妊娠の可能性に注意

 レントゲン検査の場合には胃と胸部がありますが、朝起きてから何も口に入れずに受けたほうがよいでしょう。原則的には上半身裸になりますが、場合によっては肌着を着けたまま行うこともあるので、ボタンや金具のついていない下着を着用し、上着は着脱しやすいものを選んでください。女性の場合、体を締めつけるガードルなどは脱いでから受診します。
  また、妊娠中もしくは妊娠の可能性のある女性は、胎児への影響が懸念されるため、胸部レントゲン検査はもちろん、その他のレントゲン検査も絶対に受けないこと。妊娠の可能性がある人は、妊娠していないことがわかるまでレントゲン検査を受けてはいけません。


  一定の条件下で受けて自分なりの正常値をつかむこと

 血圧は、ちょっとしたコンディションの違いによって1日のうちでもかなり変動してしまうため、正常値の基準づくりが難しい検査のひとつです。家で測った値と病院で測った値がかなり違ったり、季節や時間帯によって上下したりする人も多いので、できるだけ同じ条件下で受けて、自分の通常の値をつかむようにしたほうがよいでしょう。基本的には、運動直後は避けて気分の落ち着いた安静時に測ることです。


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