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ウォーキングは手軽で安全にできる運動です。歩くことを健康への第一歩として、この機会にまず30分、歩く習慣を生活に取り入れてみませんか。
ウォーキングのさまざまな効用と効果的な運動効果を得るポイントをご紹介します。

青木純一郎先生
あおき・じゅんいちろう 1938年東京都生まれ。東京教育大学体育学部健康学科、同大学院体育学研究科修士課程修了。1961年、順天堂大学体育学部助手、1972年に同大学助教授、1989年に同大学教授になり、現在、スポーツ健康科学部長。文部省、日本体育学会などの委員、役員も務める。運動生理学者として、スポーツ界や一般市民の体育指導に尽力。『歩く、歩くとき、歩けば』(ナガセ・ブックス)、『サイクリング・エクササイズ』(大泉書店)、『中高年の生き生きウォーキング』(NHK出版)など著書も多い。
 

 私たち現代人の日常生活は、機械化が進み交通網が発達したことで、どんどん便利になりました。それに伴い、体を動かすことが減ってきたのは事実です。生活が不便だった昔は、いやがおうでも体を動かす必要があり、特別な運動を心掛けなくても、それほどの運動不足にはなりませんでした。でも現在では、生活の便利さと引き換えに運動不足になりがちな人がとても多く、同時に健康上の問題が生じてきています。
 運動生理学的には、運動は大きく2つに分けられます。全身をリズミカルに連続して使い、筋肉に絶えず酸素を取り入れながら行う"有酸素運動"と、運動中に筋肉を無酸素で働かせる100メートル走や重量挙げなどの"無酸素運動"です。有酸素運動の代表は、歩く(ウォーキング)、走る(ジョギング)、泳ぐ、サイクリングです。このような有酸素運動が、健康にとってはとりわけ有効に作用するのです。
 そのなかでも、誰でも気軽にできるといったら、やはり歩くことと走ることでしょう。ただし、ジョギングやランニングは、心臓への負担という点からみると、ウォーキングに比べて危険度が高いし、着地のときの衝撃が強いので足腰への負担も大きい。それに、日ごろあまり運動していない人にとって、30分以上続けてのジョギングは、かなりつらく感じるはずです。ところがウォーキングは、いきなり始めても30分から1時間程度なら続けることができると思います。誰でも、どこでも、すぐに始められる健康づくりに効果的な運動、それがウォーキングです。
 運動の効果を上げるための3つの基本原理があります。これは、スポーツ選手のトレーニングにも普通の人の健康づくりにも共通で、ウォーキングを始める際に頭に入れておけば、より大きな効果が期待できます。


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