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健康な体を維持するためには正しい姿勢を保つことが大切です。
猫背や横座りなど、体に悪影響をもたらす姿勢をとらないよう、日ごろから注意しましょう。
渋谷カイロプラクティック院院長
甲木 寿人 先生
かつき・ひさし 1931年生まれ。早稲田大学文学部卒業後、NHK勤務を経て、1970年に渋谷カイロプラクティック院を開設。1980年より22年間、早稲田大学体育局講師として「姿勢と健康」の講義を担当。『背骨のゆがみがこんな病気を』(NHK出版)、『背骨のゆがみが病気をつくる』(文理書院)、『背骨矯正ストレッチ』(監修、同文書院)など著書多数。






 人間の体を支えているのは、いわゆる背骨と呼ばれている脊柱です。脊柱は椎骨という短い骨が26個積み重なってできています。正常な脊柱は、正面から見た場合はまっすぐで、横から見ると首の部分が緩やかに前に弯曲し、続く背中の部分が後ろに弯曲し、腰の部分がふたたび前に弯曲しているS字形。これをS字弯曲と呼んでいます。
 脊柱は、単に柱の役目だけを果たしているわけではありません。中には、体の各部分に張り巡らされた神経の中枢組織である脊髄が通っているのです。正しい姿勢で脊柱を保護することこそ、健康維持に欠かせないと言って過言ではないでしょう。



 私たちは重力の世界に生きています。そのため、日常の行動は、すべて重力に逆らっていると言ってよいでしょう。たとえば、重いものを持って急な階段や坂道をのぼると、すぐに疲れてしまいます。これは重力に強く逆らった運動だからです。正しい姿勢がなぜ大切か、それは重い頭を上に抱えて2本足で歩く人間にとって、重力にもっとも逆らっていない状態だからです。
 正しい姿勢を横から見ると「耳を通った重心線が体の中心を通り、脚部を離れることなくかかとに達する」、正面から見ると「両肩を結ぶ線は床に平行に、鼻とへそを結ぶ線は床に垂直になっている」という状態です。その時には、背筋がピンと伸び、あごが引かれているはずです。それが基本姿勢です。
 基本姿勢の状態では、5〜6キロの重さがある人間の頭を脊柱が支えています。ところがうつむいたりして頭が前に出ていると、それを肩の筋肉が支えることになります。いわゆる猫背は背中が曲がって頭が前に出ている状態ですから、肩の筋肉で重い頭を支え続けているわけです。その結果、肩がこったりするのです。


  ▲胸はり体操
▲前屈体操
▲壁利用腰反り体操
▲腹ばい反りおき体操
▲脊柱側弯矯正体操


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