海外旅行中の病気というと、まず最初にマラリアなどの感染症を思い浮かべる人も多いでしょう。でも、海外旅行中の死亡原因をみると、マラリアによる死亡者は全体の約0.8%、ここ20年間、年平均1.3人です。それより圧倒的に多く、交通事故と並んで死亡原因の約45%を占めているのが、中高年旅行者を中心にした脳卒中や心筋梗塞。また、最近は登山目的ではない一般ツアーでの高山病や、熱帯以外での熱中症も増加しています。
日本人の多くは、海外旅行中の病気やけがに対して極めて無防備、無対策です。万が一、病気になったとき正しい対処法を心得ていないと、せっかくの楽しい旅行が台無しになってしまうばかりではなく、大事に至る可能性も非常に高くなってしまいます。ですから、短期間の海外旅行であっても、適切な備えをしておく必要があるのです。