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 よしの・かずえ 1954年生まれ。コマーシャル制作会社等を経て、32歳で帝京大学医学部入学。93年帝京大学医学部卒業。東京大学医学部産科婦人科学教室、母子愛育会愛育病院、都内のクリニックの婦人科勤務などを経て、03年女性の体と心の悩みに幅広く対応するクリニック「よしの女性診療所」を開業。産婦人科医・臨床心理士。

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乳房にしこりや腫れを感じると、「もしや、乳がんでは?」と心配になる人が多いかもしれません。 確かに乳がんは、変わり目世代から増えてくる病気の一つ。正しく理解し、定期的なチェックでセルフケアに努めましょう。 |
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| ■01 乳がんの代表的な自覚症状は、痛みのないしこり |
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| 〜月経前にできるしこりは、心配のないもの〜 |
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乳がんは乳房に発症する悪性の腫瘍です。初期には自覚症状がほとんどありませんが、進行すると乳房のしこりに気づくことがあります。しかし、しこりは乳腺症など良性のものであることが多く、月経の前には健康な人でも乳房が張ったり、乳房にしこりを感じることがあるものです。乳がんのしこりには、次のような特徴があります。
 ・比較的小さく、コリコリとした感じ
・周囲との境界がはっきりしない
・押しても痛みはないか、少ない
・月経の前後で大きさが変わることはない
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| また、乳がんでは、乳房の皮膚が引きつったり(えくぼ症状)、乳首が引っ込んできたり、乳首から分泌物が出たりすることもあります。こうした症状がみつかった場合は、早めに病医院を受診して検査を受けるようにしましょう。 |
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病医院では視診、触診、超音波検査、マンモグラフィー(乳房エックス線撮影)などが行われ、乳がんが疑われる場合は、さらに細胞診などを行って診断されます。乳がんの治療は手術が基本ですが、最近では切除する範囲を最小限にとどめる方向で治療が行われており、早期の場合は乳房温存手術が可能です。通常は、手術と併せて放射線治療や抗がん剤治療を行います。 |
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乳房のトラブルは、妊娠・授乳の期間を除いては、外科が扱う領域です。 ただし、婦人科でも基本的な対応はしてもらえるので、心配な症状があるときは、まず婦人科に相談するのもよいでしょう。婦人科の中には、乳がん検診も受けつけていて、子宮がん検診と同時に受診できるところもあります。また最近では、乳腺科、乳腺外科として乳房の病気を専門に診るところもできてきています。 |
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| ■02 定期検診と自己チェックを習慣に |
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| 〜乳がんのリスクが高い人は、とくに気をつけて!〜 |
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乳がんにかかる人は30代半ばから多くなり、発症のピークは40代後半といわれています。このところ、日本では患者が増え続けていて、女性のかかるがんの中では子宮がんを抜いて2位になりました。乳がんの原因ははっきりとわかっていませんが、女性ホルモンのエストロゲンとの関係が深いのは確かなようです。日本人に乳がんが増えているのも、高脂肪、高カロリーの欧米型の食事が多くなったことや、出産数の減少、高齢出産の増加などが関係しているといわれています。 また、乳がんの発症には遺伝的な要素もあり、母親や姉妹、おばなど、近親者に乳がんにかかった人がいる場合、本人のリスクも高くなります。乳がんは早期に発見すれば、治癒率の高い病気です。年に1回は乳がん検診を受けるとともに、月1回の定期的な自己チェックを習慣にしましょう。 |
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【乳がんのリスクが高いのはこんな人】
 ・30歳以上で未婚または出産経験のない人
・初産年齢が30歳以上だった人
・閉経年齢が高かった人(55歳くらい)
・乳がんの家族暦がある人
・肥満している人

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| 乳がんの早期発見のために、日ごろから正常な乳房の状態を把握しておき、異常がわかるようにしておきましょう。自己チェックは毎月1回、月経終了後1週間以内に行います。 |
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鏡の前で
両腕を上げたり下げたりすることをくり返しながら、左右の乳房の動きや形の違い、皮膚に不自然な引きつれやへこみがないか、乳首が引っこんでいないかチェックします。
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お風呂やシャワーのときに 乳房に石けんをつけてすべりをよくし、指をそろえて乳房にあて、乳首を中心に円を描くようにして、しこりがないかチェックします。両方のわきの下から鎖骨のあたりもしこりがないか調べましょう。
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仰向けに寝て 右肩の下にタオルなどを入れ、右手は頭の下に置き、左手の指先を使って右の乳房を何度かすべらせ、しこりがないかチェックします。手を変えて、左の乳房も同様に。

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乳首のチェック 乳首をつまんだり、乳房を軽くしぼったりして、血液や分泌物が出ないかどうかチェックします。乳首の皮膚に湿疹やただれがないかも調べましょう。
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