どうしてお年寄りが重症化しやすいの?
インフルエンザが重症化しやすいかどうかには、抵抗力が大きく関わります。インフルエンザウイルスが気道に侵入すると、体は異物としてとらえ、次のような3段階の働きをします。 (1)粘膜が排除する……のどや鼻の粘膜などがウイルスと闘った結果、のどの腫れ、鼻水、鼻づまり、咳などが起こる。
(2)免疫機構が働く(初期免疫)……まず、リンパ液や血液などの中にある抗菌性の物質によって、ウイルスが殺される。さらに白血球の中の好中球や顆粒球、マクロファージ、NK(ナチュラルキラー)細胞などが感染した細胞を排除する。これらの細胞はウイルスや細菌を特定せず、相手かまわずやっつける。
(3)特異的免疫機構が働く……インフルエンザウイルスと闘うスペシャリスト、T細胞、特異的抗体(インフルエンザウイルスのみを攻撃する抗体)などが働き、インフルエンザが体内から除去される。
抵抗力が高い人ほどインフルエンザにかかりにくく、かかっても早期回復します。お年寄りの場合、老化によってこの働きが弱っているために重症化しやすく、さらに他の細菌にも感染して、肺炎などを起こしやすくなります。
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