胃液中の「胃酸」と「ペプシン(タンパク分解酵素)」が胃を攻撃することは昔からいわれていましたが、1910年、アメリカのシュワルツという学者が「胃酸が潰瘍をつくる」と発表しました。 胃酸が分泌されるとき、同時に胃壁から「ペプシノーゲン」が分泌されます。ペプシノーゲンは胃酸に触れると、活性化してペプシンに変化し消化力をもつのです。 胃液中の胃酸とペプシンにはとても強い消化力があり、胃液とステーキを人間の体温と同じ37度のオーブンの中に入れておくと、1時間でステーキがすっかり溶けてしまうほど強力なのです。また、ヘリコバクター・ピロリも胃の防御機能を弱める原因となります。健康な胃は、胃の粘液やプロスタグランジンなどの胃を守る力と、胃酸やペプシンなどの攻撃する力のバランスがとれています。この バランスは自律神経によってうまく調節されています。
 ところが、精神的なストレスやアルコール、喫煙、不規則な食生活などによって攻撃と防御のバランスがくずれると、胃を守る力が低下し、胃の粘膜を傷つけます。
|
| |
|