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【AND PET】あなたはペットとの暮らしに何を求めますか?

11歳のおばあニャン(猫)の「ぼたん」と暮らす筆者が、ぼたんと暮らすことで見つけた心や体にいいことを伝える連載企画です。ペットの健康、ヒトの健康、共に暮らす幸せを再確認。

あなたはペットとの暮らしに何を求めますか?

今、ペットを飼い始める人が増えています。一般社団法人日本ペットフード協会が犬と猫の飼育頭数を調べたところ、飼育頭数自体は概ね横ばいであるものの、1年前から1年以内に新たに飼育を始めた人が飼育している頭数は、2020年は対前年比で10%以上も増加していたそうです。これは、コロナ禍における在宅時間の増加や自粛生活のストレスなどが関係したと考えられないでしょうか。

 

実際に、au損害保険株式会社の調査結果を見ると、「おうち時間を楽しく過ごすため」に飼い始めたという人が、コロナ禍以前より10%以上増えています。また、MOFFMEが2020年4月以降にペットを飼い始めた人を対象に調査したところ、「癒やされるから」「以前から飼いたいと思っていたから」「おうち時間が増えたから」が飼育理由の上位を占めており、こちらもコロナの影響を感じさせる結果となりました。

ペットを飼い始めた理由

出典:au損害保険株式会社「コロナ禍におけるペット飼育についての調査」

どういった理由でペットをお迎えしましたか

出典:MOFFME「2020年4月以降にペットを飼い始めた人の意識調査」

その一方で、正確なデータは出ていませんが、そのペットをすぐに手放す人も多いのだとか。その理由としては「手がかかって大変」「臭いが気になる」「言うことをきかない」などを耳にします。また、自粛解除でおうち時間が減ったり、コロナ禍で経済的に困窮したりすることで、ペットとの暮らしを諦める人が今後増えるのではないかという懸念もあります。

 

「おうち時間を楽しく過ごすため」「癒やされるから」という言葉は、もしかするとペットの飼育放棄を予感させるものかもしれません。なぜなら、楽しく過ごす時にも癒しを求める時にも、必要となるのはペットとは限らないから。おうちで楽しめる他のもの、例えばゲームや映像作品などに比べれば、命と心を持つペットと暮らすのはよほど手がかかることでしょう。癒されたい時も、アロマやマッサージグッズなどを利用した方がずっと手軽です。一緒に暮らし始めてみたら自分の思い通りにならなかった→おうち時間を楽しめないし癒されない→飼育放棄という流れは、残念ながら想像に難くないのです。

 

そんなことを言っている私自身も「かわいいから」、裏を返せば「かわいがりたい」という大変利己的な理由から猫と暮らし始め、たくさんの想定外なできごとに直面しました。それでも猫を手放そうとは思いません。むしろ、いつか訪れる猫との別れを想像するだけで、その辛さにいつでもどこでも泣いてしまいそうになります。それがなぜか考えてみると、猫がどのように思っているかはわかりませんが、少なくとも私は、猫との暮らしの中には大変なこと以上にいいことが多くあると感じているからだと思います。

 

このコラムでは、猫を中心に「ペットとの暮らしで見つけたいいこと」をいっぱい伝えて、皆さんとペットの、楽しくて健康的な毎日のお手伝いができればと考えています。

文・横山珠世セルフドクター編集室

※コラム「AND PET」は隔週月曜日に配信します。

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