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【AND PET】会話が減っていませんか?

11歳のおばあニャン(猫)の「ぼたん」と暮らす筆者が、ぼたんと暮らすことで見つけた心や体にいいことを伝える連載企画です。ペットの健康、ヒトの健康、共に暮らす幸せを再確認。

会話が減っていませんか?

最初に新型コロナウィルス感染症緊急事態宣言が発出されたのは、2020年4月7日。それから約1年、職場がリモートワークを導入したこともあり、基本的には自宅に籠って過ごしてきました。リモートワークのメリット、デメリットは様々ありますが、自分も、そして周囲も意外なほどスムーズに移行できたと感じています。また、そのような状況であるため、近所への買い物や一人ランチ、ウォーキングなどはしたものの、お盆や正月などの帰省は控え、友人との会食もこの1年で数えるほど。同じように過ごされた方も多いのではないでしょうか。

 

リモートワークのデメリットを考えると、運動不足による体重増加や筋力低下も深刻ですが、実は一番気になっているのが顔のたるみです。その原因は、人に会う機会の減少やマスク生活で顔に緊張感がなくなり、筋肉が油断して衰えるから…という説もありますが、会話が減ったことの影響も大きいのではないかと私は考えます。

 

DMM英会話が行った調査では、コロナ禍前に比べて会話が「かなり減った」「少し減った」という人の割合は60%近くにのぼります。自分の生活を顧みても、外出が制限されて人と会わなくなり、会ったとしても以前のようにおしゃべりに興じることはなくなりました。オンラインでのミーティングはありますが、近所の人との挨拶や買い物中の店員さんとのちょっとしたやりとりすら減少しているので、この調査結果には大きく頷けます。

コロナ禍前と現在との比較で、人との会話の時間はどうなりましたか。

出典:DMM英会話による「コロナ禍での会話に関する調査」

しゃべらないと顔の筋肉だけでなくのどの筋肉や腹筋まで衰えるのだそうです。さらに、唾液も減少。唾液には、消化を助ける働きや細菌からのダメージを防ぐ働きがあるため、体全体への影響も懸念されます。顔のたるみにとどまらず健康をも左右してしまう大問題だと考えると恐ろしくなりませんか?

 

そんな恐怖におののく私を救ったのが、一緒に暮らしている猫の存在です。「おはよう」も「おやすみ」も猫には毎日言っていると、人と話さなくなって初めて気がつきました。それからは何かにつけて、できるだけ大きく口を開けてはっきりと話しかけるようにしています。どうでもいいことまで妙にハキハキと話す姿はとても人には見せられませんが、これも健康のため美容のため。猫もいい迷惑でしょうから、猫にとってポジティブな言葉をかけるようにしています。ポジティブな言葉は猫にも自分のメンタルにもいいものです。

 

人間とコミュニケーションがとれる家庭用小型ロボットの発売が相次いでいます。これも、感染を気にせずに話せる相手が求められる今の世相を映したものだと考えられます。猫にもウイルス感染のリスクはありますし、気まぐれな猫よりもロボットの方がちゃんと話を聞いてくれて、こちらが望むように応えてくれるでしょう。でも、思いのままにならない動物だからこそ、こちらが声をかけて何らかの反応をしてくれた時の喜びもひとしおだと私は思います。例えそれがしっぽのひと振りだけだったとしても。

文・横山珠世セルフドクター編集室

※コラム「AND PET」は隔週月曜日に配信します。

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