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第1話 農業の基本は土作り

自粛生活が続く中、「外に出て太陽の光を浴びたい!」「体を動かしたい!(でも運動はイヤ)」という欲求を解消すべく2021年の春から参加した、有機・無農薬農業と養蜂を教えてくれる農教室。農業・養蜂で初めて触れる自然界の不思議、生きる知恵、そして新しい生き方の模索。セルフドクター編集室の横山が、自らの体や心で得た学びをシェアしていく連載企画です。

農業の基本は土作り

私が農業を学び始めた理由

市の公共施設で見つけたチラシに誘われて、2021年の春の訪れと共に有機・無農薬での農業を学び始めた。

 

もともとオーガニックや無農薬という言葉が持つイメージに馴染めず、しかも農業はほぼ未経験。そんな私がなぜチラシを手にとり、持ち帰って熟読し、ついには教室に入学までしてしまったのか。それは、コロナによる外出自粛やリモートワークといった新型コロナウイルスによる生活の変化が影響している。

 

好きな旅行もライブへの参加も叶わず、自宅にこもり続けて1年。自粛生活に飽き、「外に出て太陽の光を浴びたい!」「体を動かしたい!(でも運動はイヤ)」といった欲求がムクムクと膨らんでいた。幸いリモートワークのおかげで時間的にも肉体的にも余裕がある。見つけた教室はアグリビジネスや就農をうたうものではなく、初心者向けの親しみやすい雰囲気で、しかも場所は自宅から近い。こうしたことから気分が盛り上がり、説明会への参加と正式な申し込みを経て、NPO法人手賀沼トラストが主催する「里山農教室」の一年生となったのである。

まずは堆肥作りからスタート!

入学初日のカリキュラムは、教室の裏手にある山城の跡で、堆肥の原料となる落ち葉集めだった。そもそも近所に山城があったことにビックリだが、たくさんの木に囲まれたちょっとした広場のようで気持ちがいいし、ところどころに城の名残も感じられて面白い。

まずは堆肥作りからスタート!

堆肥は、落ち葉や藁などを発酵させて作ると教えてもらう。いろいろ形の葉っぱが落ちているが、トゲトゲしたスギの葉は堆肥には向かないので取り除く。落ち葉や藁はそのままでは腐りにくく、堆肥を作る際には水や家畜の糞を加えて微生物の働きを活性化し分解を促すそうだが、スギの葉を除けるのは、広葉樹の葉などと比べてより腐りにくいためだという。先輩方からこのような話を聞きながら集めた落ち葉は、大人の男性が1人では運べないほど袋に入れて、10袋以上にもなった。それらを1カ所にまとめて、初日はここまで。

まずは堆肥作りからスタート!

農作物が喜ぶ土って?

落ち葉集めに先立って、土に関する講義も受けた。農作物を育てるのに適した土は、微生物の分泌物や菌糸、ミミズなどの排泄物によって土壌の粒子がくっついた塊状の小さな土で構成されているという。塊と塊の間に隙間ができるため、土は柔らかく通気性や通水性に優れ、微生物の活動も盛んになるそうだ。

農作物が喜ぶ土って?

時折耳にする「フカフカの土」とはそういう構造のものなのかなと思う。あくまでイメージだが、フカフカの布団で手足をゆっくり伸ばして寝るのを好む人間が多いように、農作物もフカフカで根を伸ばしやすい土の方が居心地がいいのだろう。そして、このような土を作るためにはいい堆肥を与えることが大切なのだとか。集めた落ち葉がどのようにして堆肥になるのか、次回以降が楽しみだ。

【農教室一年生 今回の初耳ポイント】

●堆肥の作り方

●農作物に適した土の条件

●近所に山城があった!

農教室一年生

文・横山珠世/セルフドクター編集室