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【AND PET】目の不調はありませんか?

11歳のおばあニャン(猫)の「ぼたん」と暮らす筆者が、ぼたんと暮らすことで見つけた心や体にいいことを伝える連載企画です。ペットの健康、ヒトの健康、共に暮らす幸せを再確認。

いびきをかきますか?

最近気になる目の不調

コロナ禍でドライアイに悩む人が増加傾向にあるのだそうです。その理由には、自粛生活でパソコンやスマホなどを見ている時間が増えたこと、マスクの着用で呼気が目に当たりやすくなり涙が蒸発することなどが考えられます。

 

ドライアイに対する研究推進と診療向上を目指すドライアイ研究会という団体では、ドライアイの原因として注意が必要なものに「3コン」と「3S」を挙げています。「3コン」とは、エアコン、コンピューター、コンタクトレンズのこと。そして「3S」とは、スマホ、ストレス、座り過ぎです。

 

私は、エアコンをつけた部屋でコンピューターやスマホを1日中使っており、ほぼ座りっぱなし。コンタクトレンズも装着しているし、旅行やカラオケなどストレス発散になるようなこともコロナ禍ではなかなかできない状態です。「3コン」と「3S」、全てに当てはまってしまいました。そういえば最近視力が低下しましたし、夜になると目に重たさも感じます。これらも目の渇きや疲れ、見えにくさなどと並ぶドライアイの症状です。

「コンタクトを外して眼鏡をかける」「目薬をさす」もドライアイ対策に。

「コンタクトを外して眼鏡をかける」「目薬をさす」もドライアイ対策に。

ドライアイの改善や感染の予防に大切なのは涙です。子どもの頃から涙腺が弱く、ちょっとしたことでもすぐに泣くので、自分はドライアイにはなりにくいのでは?などと思っていましたが、それはあまりにも短絡的でした。涙には、角膜の上にとどまって目を守る涙と感情の起伏などによって流す涙があり、ドライアイは目を守る涙が角膜の上に安定してとどまらないことから起こります。悲しみや感動で流す涙とドライアイはあまり関係がなさそうです。

 

ドライアイの原因には「3コン」「3S」の他に加齢や紫外線、女性ならアイメイクが十分に落ちていないことも影響するのだとか。症状の改善には、

 

・意識的にまばたきをする

・パソコンやスマホを使う高さや明るさを調整する

・ルテインなど目によい栄養素を含む食べ物を摂る

・目元を温めて血行を促す

 

などが有効とされています。まずは、取り入れやすいものから始めてみたいと思います。

猫もドライアイになる

猫の目は横から見るとまるで透明なビー玉のよう。

猫の目は横から見るとまるで透明なビー玉のよう。

猫の眼球は人間の眼球とほぼ同じ大きさ。体や顔の大きさから比較して随分大きいことが分かります。横から見ると前に張り出しているので、乾燥したりゴミが入ったりしやすそう。我が家の猫、ぼたんの目の表面にも、時々ほこりや被毛がついていることがあります。人間だったら痛みや違和感に耐えられず、目を洗ったり、濡らした指で取ったりするところでしょう。ところが、あまり気にする様子がありません。

 

調べてみたところ、猫は人間よりもまばたきの回数は少ないものの涙の量が多く、さらにまぶたの内側にある瞬膜(第三眼瞼)という膜がワイパーのように働いて、目に入ったゴミを涙で洗い流しているようです。特に目を気にしたり充血したりしていなければ、飼い主が無理に取ってあげる必要はないのでしょう。

 

では、ドライアイはどうでしょう。実はまれに猫もドライアイを発症します(犬の方が多いそうです)。乾性角結膜炎という病気で、涙の分泌が減ったり質が低下したりして、角膜や結膜に炎症が起こってしまうもの。目やにや充血といった症状がみられ、点眼薬などでの治療が必要になります。

 

猫のドライアイの原因には免疫の異常や感染症、神経疾患、老化などが考えられます。重症化すると失明してしまうこともあるのだとか。「目が疲れた~ブルーベリー食べよ~」などとのんきに言っている飼い主のドライアイより、ともすれば深刻な状態になってしまう恐れがあるのです。特にぼたんは昨年右目の手術をしていますし、手術していない左目も目やにが多めです。

 

「猫は痛みに鈍感」などと失礼なことをいわれていますが、本当は痛みをじっとこらえてしまうのではないかと思います。異常があってもぼたんは自ら訴えることができないから、飼い主である私が変化に気づいてあげなければ。そう肝に銘じつつ、非常に嫌がられながら目やにを拭いてあげる毎日です。

文・横山珠世/セルフドクター編集室

※コラム「AND PET」は隔週月曜日に配信します。

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