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【AND PET】抜け毛が気になりますか?

秋は被毛が生え変わる「換毛期」

最近、一緒に暮らす猫、ぼたんの抜け毛が増えてきました。猫の毛は1年中生え変わりますが、特に春と秋は換毛期と呼ばれ、暑さや寒さに備えて被毛が生え変わるため抜け毛が多くなる季節です。

 

ぼたんのようなミックスの日本猫の被毛は、ハリのあるオーバーコート(上毛)と短めで細いアンダーコート(下毛)のダブルコート(二重構造)が多いといいます。ちなみにシングルコート(一重構造)の猫種もいますが、ダブルコートの猫種に比べると抜け毛は少ない傾向にあります。また、猫には短毛種、長毛種がありますが、そのどちらにもダブルコート、シングルコートの猫がいます。

 

換毛のサイクルとみてみると、春(3月頃)は暑い季節に向けて、密集して生えるアンダーコートが抜け落ち風通しをよくします。逆に秋(11月頃)になると、寒さに備えてオーバーコートが少なくなり、アンダーコートが増えてきます。生える本数はオーバーコートよりもアンダーコートの方が多いため、同じ換毛期であっても秋よりも春の方が抜け毛は多くなります。寒くなると猫のシルエットがふっくらとしてくるのも、このボリュームのあるアンダーコートが一因と考えられます。

 

抜けた被毛は、室内に舞ったり衣類に付いたりしてなかなか厄介なもの。また、猫はグルーミングで抜けた毛を飲み込んでしまったりもします。そのため換毛期は特にブラッシングをこまめに行います。ちなみに猫用のブラシには以下のような物があります。選ぶ時には毛の取れ具合だけでなく猫が気に入るかどうかも基準になるでしょう。

 

・ラバーブラシ……ゴム製で肌への刺激がソフト。ブラシが苦手な猫にもおすすめ。

・ピンブラシ土台にピンを植え付けたもの。ピン先が丸いものがおすすめ。

・スリッカーブラシカーブした金属製のピンが並んだもの。毛のもつれもほぐす。

・獣毛ブラシ豚や猪の毛を使ったブラシ。ツヤが出るので仕上げにおすすめ。

・コーム金属製のくし状の物。毛玉をほぐしたり、毛並みを整えたりするのに向いている。

・グローブシリコン製の突起がついた手袋。撫でるのと同時にブラッシングができる。

 

 

ブラシで取れた毛をまとめて丸めた物が、通称「毛玉ボール」。市販のフェルトボールと同様に猫にとっての楽しい遊び道具になるので、部屋のあちこちに転がしておきます。そして、いつの間にか行方不明になるのが我が家の七不思議。かれこれ10個近くのフェルトボールと毛玉ボールが部屋のどこかに隠れて出てきません。

ぼたんのラバーブラシとスリッカーブラシ、そして毛玉ボール。ブラッシングはちょっと苦手な様子。

手芸が得意な飼い主さんは、ブラッシングで取れた抜け毛をニードルでチクチクと刺したり、石鹸水に浸けたりして、羊毛フェルトならぬ猫毛フェルトにすることも。人形や猫用の帽子を作って楽しまれているようです。

 

犬も猫と同様で、春と秋に換毛期を迎えます。では他の動物はどうなのでしょう。動物園のサイトなどで調べたところ、馬やロバ、ラクダ、ウサギ、バイソン、キリン、キツネ、タヌキ、レッサーパンダなど、フワフワモコモコしている動物の多くは換毛するようです。その一方で、羊やアルパカなどは自然に換毛しないのだとか。なるほど、そのために毛刈りが必要なのですね。

海外では、数年間毛刈りをされなかった羊から30kgもの羊毛が取れたケースもありました。

人間も抜け毛が増える季節?

自分のブラッシングは、ぼたんのブラッシングより手抜きしているかも……。

人間の場合も、秋に抜け毛が増えるといいわれており、その原因には

 

・夏に蓄積された紫外線や暑さのダメージ

・気温の変化に伴う自律神経の乱れ

 

などがあると考えられています。

 

自分の抜け毛の量が季節によって変化しているかどうかは、正直なところよく分かりません。ただ、女性の場合は女性ホルモンの分泌量が変化することにより、髪が抜けやすくなるだけでなく細くなったり、ツヤやコシが無くなったりします。私自身もシャンプー中や鏡を見た時などに、ボリュームが減ったなと感じることがあります。

 

こういった髪のコンディションの変化には、女性ホルモンだけでなく栄養不足や生活の乱れも影響しているのだとか。栄養面では、頭皮の代謝を高める鉄、髪の成長を助ける亜鉛、髪の主成分となるタンパク質を積極的に摂るといいそうです。また、適度な運動や質の高い睡眠で成長ホルモンの分泌を促したり、リラックスする時間をとってストレス解消に努めたりすることも、髪の健康によい影響を与えます。

 

最近寒くなってきたせいか、夜中に「ベッドに入れて」とやってくるぼたんに起こされることが多く、睡眠の質はやや低下しているように思います。しかし、ぼたんの小さないびきや温かさでリラックス効果は得られていそう。あとはバランスのよい食事と頭皮の血行をよくするマッサージなどで、髪のコンディションを整えていきたいと思います。

文・横山珠世/セルフドクター編集室

※コラム「AND PET」は隔週月曜日に配信します。

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