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「ゆっくり“ママ”になれる場所」。日本最大の産後ケアホテルが葉山にオープン

出産後の母親は、女性ホルモンの急激な変化に伴い、体だけでなく心も不安定な状態にあります。この時期は、しっかりと体を労ることが必要なのですが、夜間授乳で寝不足になったり、家事や上の子の世話をするなどをしたりして、自分の心身を後回しにしてしまう母親も少なくありません。産後ケアとは、そうした母親の心身を回復させ、育児指導などのサポートを行うものです。

 

日本の産後ケアは海外に遅れをとっている状況ですが、近年では需要が増えてきており、2021年4月に母子健康法という産後ケアに関わる法令が改定。国としても力を入れ始めている状況です。

 

こうした中、2021年12月20日に、神奈川県横須賀市に日本最大の産後ケアホテルとしてオープンしたのが、「マームガーデンHAYAMA」です。

 

「ゆっくり“ママ”になれる場所」をコンセプトに、産後の母親の様々なストレスや身体的な負荷を軽減する生活環境を用意。産師・保育士・専門スタッフの24時間サポートを受けることができます。

部屋は全室オーシャンビュー。部屋のタイプは4つから選べる

24時間赤ちゃんを預かるベビールーム ※撮影時のみマスクを外しています

ベビーマッサージのレッスンを受けられる ※撮影時のみマスクを外しています

レストランでは栄養バランスが考えられたメニューがいただける

マームガーデンのアドバイザー助産師である浅井貴子先生に、お話をうかがいました。

日本は世界で一番安全に出産できる国になっていますが、産後うつになる人が10人に1人とされ、産後1年未満に死亡した女性の死因で最も多いのが自殺なのです。

 

今は高齢出産が増え、赤ちゃんを授かるまでに不妊治療を長く続けてきたご夫婦も少なくありません。そういう意味でも、出産後はお母さんの心身を癒す産後ケアがより大事になってきているのではないでしょうか。

 

日本では、どちらかというと、赤ちゃんを産むと、「お母さんだから仕方がない」といった風潮で、母親が我慢する文化が根強くあるように感じます。産後ケア施設があったとしても、お母さん訓練所みたいなものが多いのです。

 

そうではなくて、ラグジュアリーな環境で、お母さんが自分の心身を労りながら豊かな産後を過ごす選択肢があることを知って欲しいですね。例えば、肩こりでうまく抱っこができないお母さんに、上手な抱っこの仕方を指導するよりも必要なのは、アロママッサージなどで肩こりをほぐしてあげることだと思うのです。お母さんの肩こりが楽になれば抱っこも苦にならなくなるので、赤ちゃんにとってもよいことですよね。産後のお母さんを温かくサポートするような文化を、マームガーデンの取り組みを通して育んでいきたいです。

文・セルフドクター編集室

 

 

●マームガーデンHAYAMA

公式サイト  https://www.mom-garden.jp/

公式note    https://note.com/mom_garden

公式Instagram https://www.instagram.com/mom_garden_hayama/