お酒と上手につきあいたい

+体質に合った適量飲酒なら健康にプラス!

「酒は百薬の長」などといわれるように、人によっては適量のお酒が健康をサポートする効果を発揮する場合もあるのです

■ 適量飲酒の大切さを示す「Jカーブ効果」

 お酒の「Jカーブ効果」というのは、「全死亡率において、お酒をまったく飲まない人に比べて、適量を飲む人のほうが死亡率が低い。ただし、お酒を大量に飲む人の死亡率は上昇する」というもの。ACSF(米国保健科学協議会)のレポートも、過剰飲酒の人に適量飲酒の大切さを説くものとして、このデータを載せています。
 この「Jカーブ効果」には、もちろん個人差はあるとはいえ、遺伝や地域的な条件などを超えた共通性も見られ、お酒による食欲増進効果、心疾患や成人病などの予防効果などが原因ではないかと考えられています。
Jカーブ効果
全死亡率は、病気だけでなく、事故、事件を含むあらゆる原因による死亡率。“まったく飲めない”人を1とした場合の各飲酒量ごとの相対的な死亡率をグラフにしている。

■ 適量飲酒によるプラス効果

●食前酒で胃液分泌を高めて食欲増進
 食前酒には、胃液の分泌を高めて消化を助ける食欲増進の効果があります。とりわけ、炭酸ガスを含むシャンパンやビールなどが効果的と言われています。また、アルコールが脳に作用することで、よりリラックスした気分になれる点も、食欲が出てくることに関係があります。いい気分で食前酒を飲むうちに胃液が分泌を始め、さらに食物の消化吸収準備が整って、おいしく食事ができるというわけです。

●血流を良くし、血圧を下げる効果も
 アルコールには血管を拡張させて血流を良くする作用があります。そのため、心臓の血管が一時的に狭くなって心臓が酸素不足になる狭心症などには、適量ならばお酒は効果があると言えます。また、一時的に血圧を下げる効果もあるとされています。ただし、飲み過ぎは高血圧の原因になるので注意が必要です。

●HDL(善玉)コレステロールを増やす
 アルコールには、HDL(善玉)コレステロールを増加させる働きがあります。HDLコレステロールが増えれば、血管壁に沈着したLDL(悪玉)コレステロールが減少して、動脈硬化などの成人病の予防につながります。また、最近大ブームのワインですが、健康にいいと言われるのは、赤ワインに含まれているポリフェノールという物質が抗酸化作用を持ち、コレステロールの血液中の酸化などを防いでくれるからなのです。