トイレで健康チェック

+大丈夫? うんちのチェックポイント

 便は消化器官の働きの重要なサインとなるので、色や形状、においなどをトイレでチェックしましょう。便秘や下痢は、食生活によって改善できます。ごぼう、いも類、豆類など繊維の多い食べ物を摂り、排便の習慣付けをするのも大切なことです。

Check1 どんな色?

●たくさん食べた物の色がそのまま便に出ることもある
トマトをたくさん食べると赤っぽい便が出たり、のりを食べて黒っぽい便が出るなど、便の色は食べた物がストレートに出ることがある。一概に色だけでは判断できないが、明らかに血液が混ざっていたり、コールタール状のドロッとした便(通称タール便)が出たときには要注意。茶色系で形があれば、ほぼ心配なし。

Check2 どんな形状?

●細い便が出るようになったり、何日も続く下痢は要注意
便の形状を見ることで、含まれる水分の割合が分かる。健康な便は、70~80%が水分で、半ねり状またはバナナ状。水分が70%以下になるとウサギのフンのようなコロコロした便に。90%を超えると下痢便になる。便秘がちの人は硬い便になりやすいが、食生活によってある程度改善できるので、さほど心配はいらない。心配なのは、急に細い便が出るようになったり、下痢便が何日も続くとき。この場合は、すみやかに内科か消化器科へ。

Check3 においは?

●ひどい悪臭・異臭がするときは胃腸障害の可能性が
食べ物による影響が大きい。健康な状態での便は、実はあまりにおわない。しかし、肉類中心の偏った食生活をしたり、生魚を多食するなど、動物性タンパク質を多く摂ると、便が臭くなる傾向がある。整腸のためにも野菜を多く摂るように心がけたい。軟便、下痢便で悪臭・異臭がするときは要注意。胃腸の障害の可能性がある。便が水っぽくて腐ったようなにおいがするときは、食中毒、赤痢、かいよう性大腸炎などが考えられるので、すぐに内科か消化器科へ。

Check4 量はどのくらい?

●おならが出るかどうかもチェックしよう
便の量は、食事の量に大きく関係しているので、たくさん食べればたくさん出るのは自然の成り行き。量の多い・少ないで悩む必要はない。1日バナナ1~2本分(約250g)の排便が健康状態の目安だが、排便後にすっきりするなら、それより少なくても多くても、全く問題ない。それよりも恐いのは、便はおろか、おならさえもでない状態。さらに腹痛をともなう場合は、腸閉塞(ちょうへいそく)が考えられるので、すみやかに内科もしくは消化器科へ。

Check5 1日の回数は?

●1日1回の規則正しい排便を習慣づけて
1日1回、形のある便が排泄されれば問題なし。一般的に、“便秘”とは、週に2回以下の排便で、だるい、おなかが痛いなどの苦痛をともなう状態を呼ぶ。排便が2~3日に1回でも、それが習慣になっていて苦痛がなければ便秘とはいわない。逆に、1日1回排便があっても、残便感があるような場合は便秘と考える。快便のためには、繊維質を多く摂り、規則正しい生活を送ることが大切。毎日同じ時間にトイレに入ることで、1日1回の排便を日課にするとよい。

Check6 こんな経験は?


●排便後、便器の水面に何かが浮いている下痢のことが多い
脂肪分が消化されない膵炎や、腸の粘膜がはがれる腸炎でもこうした便が出ることがある。膵炎や腸炎は腹痛をともなうので、この症状が出た場合には、内科か消化器科で診てもらったほうがうがよい。

●排便時に痛みをともなう
痔核(イボ痔)、脱肛、裂肛(切れ痔)、痔瘻(じろう)(あな痔)の可能性がきわめて高い。対策は、なんといっても便通をよくすること。便秘症の人ほど硬くなった便を無理に出そうとして肛門を傷つけることが多い。

●いきむと動悸がする
頻繁(ひんぱん)でなければ問題ない。リラックスを心がけて。お年寄りの場合はいきむと血圧があがって動悸がすることがある。大していきまなくても動悸がするときは、心臓の病気や自律神経との関係が考えられるので、内科へ。