~海外旅行は楽しく!安全に!~ 海外旅行先での病気やけが-予防と対処法(1)

海外旅行者の急増とともに、年々増加する海外での病気やけが。
最新の情報に基づく予防と対処法を旅行医学=トラベルメディスンの第一人者である日本旅行医学会・篠塚規先生に教えていただきました。

海外での病気に対する無知・無対策は命取り

海外旅行中の病気というと、まず最初にマラリアなどの感染症を思い浮かべる人も多いでしょう。でも、海外旅行中の死亡原因をみると、マラリアによる死亡者は全体の約0.8%、ここ20年間、年平均1.3人です。それより圧倒的に多く、交通事故と並んで死亡原因の約45%を占めているのが、中高年旅行者を中心にした脳卒中や心筋梗塞。また、最近は登山目的ではない一般ツアーでの高山病や、熱帯以外での熱中症も増加しています。
 日本人の多くは、海外旅行中の病気やけがに対して極めて無防備、無対策です。万が一、病気になったとき正しい対処法を心得ていないと、せっかくの楽しい旅行が台無しになってしまうばかりではなく、大事に至る可能性も非常に高くなってしまいます。ですから、短期間の海外旅行であっても、適切な備えをしておく必要があるのです。

海外旅行でリフレッシュ&病気回復

持病や高齢に不安を感じ、海外旅行に行くことを躊躇する人もいることでしょう。しかし、海外旅行には心身をリフレッシュさせるだけでなく、肉体的、精神的な面から病気を回復させる効果があります。大切なことは、旅行医学に基づき、旅行中の病気やけがへの対処法を確立することです。また、旅行前には健康のことを考える人が多いようですが、これは自分のからだの状態を見直すよい機会となります。さらに、海外旅行中はいつもより健康面で気づかうようになり、そうした注意が帰国後の日常生活における健康管理面で大いに役立ちます。
 ”備えあれば憂いなし”。適切な備えをしっかりして、ぜひ海外旅行を積極的に楽しんで下さい。

準備編
~海外旅行を成功させる秘訣は、情報入手&完璧な準備~