~海外旅行は楽しく!安全に!~ 海外旅行先での病気やけが-予防と対処法(2)

海外旅行者の急増とともに、年々増加する海外での病気やけが。
最新の情報に基づく予防と対処法を旅行医学=トラベルメディスンの第一人者である日本旅行医学会・篠塚規先生に教えていただきました。

安全予防知識、安全手段、旅行保険を3本柱

海外旅行に行く際、海外旅行保険に加入するのは今や常識ですが、それはあくまで病気やけがをしたり、事故にあったときにかかる費用を補償するもの。病気やけがを予防してくれるわけではありません。例えばドライブをする場合、最高額の自動車保険をかけていれば絶対に安全というわけではないというのと同じことです。安全なドライブのためには、雪が降っていて道が悪いなど、走行時についての知識を得ると同時に、必ずシートベルトをするといった、安全のための手段を講じ、その上で万一のために自動車保険に加入します。海外旅行の場合も、この3つの要素「安全予防知識」「安全手段」「旅行保険」をそろえて臨むことが重要です。
 まず、旅行先の風土や旅の形態について正しい情報を得て、安全予防対策を考える。そして、安全手段を講じる。安全手段として大切な薬に関しては、鎮痛剤、かぜ薬、胃腸薬、下痢止めなどの使い慣れた薬を数種類持っていくのが基本です。たくさんの種類を何十日分も用意する必要はありません。これらの薬を数回服用して症状が快方に向かわないなら、病院で診てもらわなければならないからです。もちろん持病の薬を飲んでいる人は、その薬も忘れずに持っていってください。
 持病のある方や子ども連れのファミリー旅行者にとくにおすすめしたいのが、「英文診断書」の携行です。海外では言葉が通じないからと病院にかかるのをためらったり、日本語の通じる病院を探すうちに手遅れになるケースが数多く報告されています。その人の病気の状態がひと目でわかる診断書があれば、言葉の問題を心配することなく適切な治療を速やかに受けることができます。

旅行編
~海外旅行の基本は、疲れたなと思ったら無理せず休むこと~