おいしい水ってどんな水?(1)

今、なぜ「水道水」プラスαか?

 現在の日本は、かつてないほどの水ブームです。以前は考えられなかった「水を買う」ことがあたりまえになり、さらに「水を選ぶ」時代になったとさえいわれます。
 水が注目されるようになった背景の1つには、水道の水がおいしくなくなったことがあります。その一番大きな原因は、水源となる河川の汚染です。河川の水は浄水場で有機物や細菌などを除去するために塩素が加えられています。1960年代後半ごろから日本では河川の汚染が顕著になりはじめ、投入される塩素の量がどんどん増えてきました。そのためにどうしても水の味は悪くなり、「水道の水が臭くて飲めない」といった声が聞かれるようになってきたのです。
 水道水の味は浄水法にも左右されます。微生物を浄水した水はおいしいといえます。薬品で浄水する急速ろ過の水はおいしくありませんが、最近は高度処理に切り替わり、おいしくなったところもあります。東京都水道局は「東京水」とうたって、塩素添加前の水をボトルに詰めて売り出したほどです。