おいしい水ってどんな水?(2)

飲み水と排水

考えて!環境のこと
次世代にもおいしい水を

 水の問題にとり組んでいると、おいしい水はかけがえのない大自然の恵みであると強く感じます。そして、浄水器を使うなど飲む水にはこだわる一方で、排水のことには無関心な人が多いことが気になります。
 私たちは毎日の洗面、炊事、トイレなどで水を流していますが、こうした生活排水は、河川の水を汚す原因の50%以上を占めているのです。一度汚された水が、処理して飲めるようになるまでには大量の水を必要とします。食器の油汚れは紙で拭き取る、洗剤はなるべく使わないなど、身近なところから水環境を守る生活を始めてみてください。おいしくて安全な水を次の世代に残していくために、1人でも多くの人が水の大切さに思いを馳せてくださることを願っています。


浄水器を買うときもしっかり選ぶ目を

 最近では、浄水器を使う人も増えてきました。家庭用浄水器は蛇口直結型と据え置き型に分類でき、それぞれ一長一短があります。価格、設置するスペース、活性炭などのろ過材の性能、カートリッジの寿命、一度に浄水できる水量などが選ぶポイントです。一般に、浄水器を使うのはお茶を入れるときぐらいという人なら蛇口直結型で十分、大家族で炊飯や煮物にも使いたいという場合には据え置き型が適しているといえます。
 浄水器の中にはアルカリイオン整水器のように、ろ過した後に水の性質を変えるタイプのものもあります。ただし、基本的には、浄水器は水をろ過して、塩素などのにおいをとり除くのが役目。過度な健康効果や効能は期待しないほうがよさそうです。
活性水・機能水

 何らかの方法で人工的に処理し、機能をもたせた水を「活性水」または「機能水」と呼んでいます。活性水は処理方法によって、高周波還元水、磁気処理水、天然石処理水などに細かく分けられます。最近人気の電解水は、水に電気エネルギーを加えて性質の違う2つの水を作りだしたもので、陰極にできた水がアルカリイオン水、陽極にできた水が酸性水です。活性水は健康ブームの中で注目されるようになりましたが、現在のところ、飲んで体にどのような影響が出るのか、医学的にはっきりしたことは分かっていません。
ミネラルウォーターの基準

 日本とヨーロッパでは、ミネラルウォーターの基準が異なります。ヨーロッパではミネラルウォーターについて、水の湧き出ている場所の自然が保護されている、水の中に生態系がある、ミネラル分が豊富である、という3点が重要視され、厳しく品質が管理されています。そのためナチュラルミネラルウォーターといった場合、日本産は何らかの方法で殺菌処理をされていますが、ヨーロッパ産のものはすべて無殺菌です。