おいしい水ってどんな水?(2)

ヨーロッパの水文化

ヨーロッパの水文化

 ヨーロッパを訪れて驚かされるのは、住民一体で水を守ろうという意識の高さです。とくに水文化先進国ともいえるフランスでは、ミネラルウォーターの多くが採水地の名前をそのまま商品名としていることもあり、それぞれの村が名誉をかけて水源保護に取り組んでいます。たとえばエヴィアンでは泉の周囲10キロ四方を自然保護区として、工場、住宅の建設は禁止され周囲の農家は農薬の使用を禁じられています。ヨーロッパのナチュラルミネラルウォーターは殺菌処理をほどこしていない、いわば生水ですが、このような保護保全の体制があってこそ、安全性が守られているといえるでしょう。ヨーロッパでは水の医学的効能も古くから研究され、水を使った治療も盛んです。水治療を行うテルマリズムセンターは各地にあり、温水浴など水で皮膚を刺激すること、ミネラルウォーターを飲むことの2本立てを基本とし、医師が最先端の医学で治療を行い、健康保険も適用されます。長期滞在してのんびりと過ごす人も多く、うらやましい限りです。