自然の力がつまった 生薬で体質改善!(1)

体質そのものを健康的に改善する「生薬とは」

 生薬は、自然界にある薬効成分を持ったものを、そのまま、あるいは乾燥させたり蒸すなどの加工をし、利用できるようにした薬です。生薬の原料になるものの多くは植物ですが、動物の皮や骨・内臓、昆虫、貝殻、菌糸類、鉱物、化石なども使われています。これらの生薬を絶妙に組み合わせて処方されたものが、漢方薬です。

 今日生薬の薬効成分の恩恵を受けられるのも、先人たちが自然界に存在するさまざまなものに目を向け、そして薬効成分を持つ原料を見つけては試行錯誤し、より有用な生薬だけを残すために淘汰を行ってきたからこそ。さらに、このような生薬研究の長い歴史の中で、生薬を組み合わせることで新たな効能や効き目の強化、副作用の緩和などを発見し、漢方医学として発達させたのです。現在、生薬の数は2000種ともいわれ、そのうちの100~300種が常用されています。

 生薬は、人の体になじみやすく、副作用が出にくいというのが特徴です。そして、自分に合った生薬を日常的に取り入れていくことで、体質そのものの改善が期待できるというメリットがあります。それゆえ、一時的な疾患や不調の解消だけでなく、冷えや自律神経の乱れなど、慢性的な体調不良の改善に適しているといわれるのです。