身近な健康ステーション!薬局・薬店を上手に活用しよう

あなたは普段、薬局・薬店で健康や薬について相談をしていますか? 2009年秋に実施したセルフドクターの読者アンケートでは、読者の約半数は薬局・薬店で相談をしていない、という結果になりました。
「薬局・薬店は、体調に変化を感じたら気軽に相談することができる、身近な健康ステーション」であると慶應義塾大学薬学部教授の望月眞弓先生。今回の薬育レッスンでは、健康情報の宝庫である薬局・薬店との上手なつき合い方を紹介します。頼れる健康サポーターとして、もっと上手に薬局・薬店を活用しましょう。

目次

あなたは普段、薬のこと、健康のことを薬局・薬店に相談していますか?(回答人数/500人)

薬局・薬店は地域の健康ステーション

何となく具合が悪い、最近気になることがある……。そんなときは、薬局・薬店にいる薬剤師に気軽に相談をしましょう。薬剤師は薬についてだけでなく、病気のこと、その治療法、食事や運動といった生活習慣の管理法など、健康全般に関する知識を持つ専門家です。すぐに病院の受診が必要であるか、まずは休養をとって様子を見ればよいのか、OTC医薬品(※下記「もっと薬が分かる Q & A」参照)の中でどの商品が適切なのか、といったことは自己判断では難しく、適切な処置が遅れてしまいがち。自分の不調をいち早く手当てし、健康的な生活を維持するための初めの一歩として、薬剤師に相談する習慣をつけましょう。

「かかりつけ薬局」をつくろう

薬の管理を行い、あなたの健康状態について相談相手になってもらえる「かかりつけ薬局」を決めておくことをおすすめします。
かかりつけ薬局では、あなたの「薬歴」(薬の使用歴)によって、成分の重複、のみ合わせ、副作用やアレルギーなどをチェックした上で、必要によっては医療用医薬品(処方薬)の変更などを医師と相談することもあります。薬に関する情報を一括して管理してもらうことは、薬を使用する上での安全性と有効性を保つためにもとても大切なこと。薬歴を見れば過去にどんな病気になったかなども分かるので、健康全般の管理・相談を行う上でも貴重な情報源となります。

薬剤師や登録販売者との的確な情報交換が要!

薬を正しく選択し、使用するためには、購入の際に以下の情報を正確に伝えることが重要となります。
● どういった症状が、いつ頃から、どんなふうに
● 既に家にあった薬で対処した場合は、その製品名と効き目について
● 持病や現在使用中の薬(健康食品やサプリメントも含む)副作用やアレルギーの有無など。
使用する本人以外が購入する場合は、これらの事項を事前に確認し、年齢、性別と共にメモをしておくとスムーズです。そして、購入した薬の用法・用量、いつ頃から薬の効きめが出始めるか、万が一に備えて副作用の兆候などの情報を得ることも忘れずに。

もっと薬が分かる Q&A

  1. OTC医薬品とは?
    薬局・薬店などで販売されている医薬品のこと。英語の「Over The Counter(オーバー・ザ・カウンター)」の略で、カウンター越しに薬を販売することに由来。さらに最近では、医療用でのみ使用が認められていた成分の中で、比較的副作用が少なく、かつ安全性の高い成分について一般用医薬品への配合が許可された「スイッチOTC」が目立ち始めています。こうした動きは、セルフメディケーションの幅を広げる取り組みとして期待されています。

  2. 第1類医薬品を販売している店、していない店の違いは?
    OTC薬品は、副作用・飲み合わせ・使用方法の難しさなどの項目によって、第1類、第2類、第3類と大きく3つに分類されます。第1類医薬品を販売できるのは、薬剤師がいる店舗のみ。購入時には薬剤師から使用に関する説明が必ずあります。 これらの店舗では、第1類のみでなく、第2類、第3類医薬品を購入することも可能。薬剤師がいない店舗では、医薬品の専門家である登録販売者が第2類、第3類医薬品の販売を行っています。

  3. 1類医薬品は使う本人じゃないと買えないの?
    本人の病状や体質をしっかりと説明でき、薬剤師の説明を理解できれば、使う本人でなくても第1類医薬品の購入が可能です。購入後は、薬剤師から得た情報や適切な使用方法を使用する人にきちんと伝えることが必要です。

データ解説

セルフドクター2009年秋号で実施したアンケートでは、日頃、薬局・薬店で薬や健康のことについて「積極的に相談している」人は、わずか8.4%。「たまに相談する」と合わせると全体の半数の人が薬局・薬店で何らかの相談をしていますが、残りの半数は相談ができていないという結果に。また、健康に関する情報はマスメディアから得ている人が多く、薬局・薬店での情報収集には消極的である傾向も見られました。