用法・用量を守って 薬を正しくのみましょう

今回の薬育レッスンでは、知っているようで意外に疑問も多い「薬ののみ方」について解説します。分からないこと、不安なことは自己判断をせずに、薬局・薬店で相談する ようにしましょう。

目次

データ解説

一般用医薬品の説明書は、薬を使い切るまで一緒に保管することが原則だが、セルフドクターで行ったアンケートの結果、「最初に読んですぐに捨てる」人が21.3%、「読まないで捨てる」人が2.1%に上り、これらを合わせると全体の4分の1が保管せずに捨てている現状が明らかとなった。さらに、コメントからは薬の使用に関する理解不足がうかがえる。

やっぱり薬は水以外の飲み物とのんではいけないの?

薬はコップ1杯の水かぬるま湯でのみましょう
-「薬は水でのむ」ルールを徹底することが大切
錠剤や粉薬などののみ薬は、通常コップ1杯程度の水またはぬるま湯でのむことを前提につくられています。ほかの飲み物で服用すると、組み合わせによっては効果に影響が出るだけでなく、副作用を起こす危険もあります。組み合わせの判断には専門的な知識が必要となりますので、「分からないときは水でのむ」を徹底しましょう。また、吸収をよくするためにも、ある程度の量の水と一緒にのむことも大切です。口の中で溶かすタイプの薬も、唾液量が少ない高齢者の場合は口の中に成分が残りやすいため、できれば水と一緒に服用するようにしましょう。

のみ合わせに“タブー”があるのはどうして?

現在のんでいる薬がある場合は必ず薬剤師に伝えましょう
-作用への影響や副作用につながる危険性があります
複数の薬を一緒にのむ場合、その組み合わせによっては、効果や副作用について注意が必要になることがあります。こうした問題は、医療用医薬品(処方薬)だけでなく、OTC医薬品(一般用医薬品)、食品(特に健康食品など一定の成分が濃縮されたもの)についても起こる可能性があります。服用する薬の強弱には関係しませんので、「作用が穏やかな薬だから大丈夫」などといった自己判断は禁物です。新しい薬を購入する際、現在のんでいるものがある場合はその内容をきちんと薬剤師に伝え、注意の有無を確認しましょう。

見た感じ、大丈夫そうだけど・・・・・・。薬の使用期限は、守らなきゃだめ?

使用期限は必ず守り、開封した日付を書くようにしましょう
-薬剤によっては重篤な副作用を起こす可能性も
薬の使用期限は、薬剤の品質が保たれ、有効な期間であることを意味します。食品のように表立った変質が分かりづらいものですが、期限を過ぎると効果が弱まるだけでなく、薬剤によっては重篤な副作用を起こす可能性もありますので、使用期限は必ず守りましょう。さらに、この期限は保管条件を守り(「もっと薬がわかる Q & A」参照)、未開封であることが条件。開封後は品質や性状の変化が速まりますので、開封時には必ずその日付を明記し、長期間の常備は避けましょう。例えば、かぜ薬ならワンシーズンで使い切る量を選んで購入するなどの工夫も必要です。また、期限内であっても変色や沈殿がある場合や、開封日が分からないものは処分します。

もっと薬が分かる Q & A

  1. 薬はどこに置いたらいいの?
    高温多湿を避け、直射日光が当たらない場所が基本。使用上の注意や使用期限が書かれている外箱や説明書は、薬を使い切るまで一緒に保管します。また、開封時は日付を容器に書き、定期的にチェックすることも大切です。容器の詰め替えは誤用・誤飲の原因となるのでしないようにしましょう。

  2. 薬の副作用が出やすい人って?
    説明書をよく読み、用法・用量を守ることが副作用を防ぐ上で大前提となります。説明書に「してはいけない」と書いてあることは、副作用から身を守るためにも、絶対にしてはいけません。副作用について特に注意が必要となるのは、アレルギー体質の人や肝臓、腎臓機能の弱い人、高齢者や小児などです。薬の使用後、食欲不振、吐き気、皮膚の異常など、いつもと違う不快な症状が現れたら医師や薬剤師にすぐに相談しましょう。

  3. 胃の中にある食べ物にも薬は影響するの?
    「食前」「食後」「食間」などの服用時間は、食事によって変化する胃の状態も考慮して決められています。例えば「食前」にのむ薬は、食べ物や胃酸の影響を受けたくないもの、「食後」は胃の中にある食べ物によって薬の刺激を軽減させたいものなど。薬を効果的に安全に使うためにも、服用時間を守りましょう。