第1類医薬品ってどんな薬?

OTC医薬品(市販薬)を安全かつ効果的に使用するためには、
しっかりと薬の情報を得ることが大切です。今回は、その情報と薬の分類について説明します。

目次

データ解説

OTC医薬品(市販薬)の使用に関する情報源としてトップに挙がったのが「外箱」(52.4%)、次いで添付文書(49.4%)、「薬剤師・登録販売者」(44.6%)となった。コメントからは、日頃から相談できる薬局・薬店をもつことができているか否かによって、薬剤師から得る情報量に大きく差が出ていることが分かる。

市販薬ってどうやって分類されているの?

適切な使用に必要な情報の程度によって分けられています
どのような医薬品であっても、作用と同時に副作用が起こる可能性をもち合わせています。ですから、正しい情報を得て、適切に使用することが大変重要です。2009年の薬事法改正により、OTC医薬品(市販薬)は大きく3つに区分されました。これらは、薬を適切に使うためにどの程度の情報提供や判断が必要であるかに応じたもの。特に薬剤師が薬選びから使用までしっかりと情報を提供する必要があるものは第1類に、通常、自身で説明文書を読むことで適切に使用できるとされるものは、その程度に応じて第2類、第3類と分けられています。

第1類医薬品にはどのようなものがあるの?

医療用から転用されたスイッチOTC医薬品など
第1類医薬品は主に、OTC医薬品(市販薬)としての使用経験が少ないものや、使い方、副作用・相互作用等の項目で薬剤師のサポートが必要とされるもので構成されています。その多くは、医療用として長年使用され、正しい情報に基づいて使用すれば市販しても安全で効果的であると判断された医薬品です(スイッチOTC医薬品)。ただし、これらは必ずしも永久的に第1類というわけではなく、販売開始から3年程度経った時点でOTC医薬品(市販薬)としての適応性などによって見直され、第2類に変更になることもあります。

「再発治療薬」ってどうして第1類医薬品なの?

症状の再発であることを「確認」する必要があるため
口唇ヘルペスや腟カンジダなどの感染症に対する薬が市販されていますが、いずれも「再発治療薬」で、第1類医薬品に分類されます。再発治療薬は、過去に医師の診断、治療を受けた後に再度同じ症状が出た時にのみ使用可能な薬です。例えば、年に数回再発を繰り返す口唇ヘルペスは唇周辺に水ぶくれができるのが特徴ですが、これは他の病気でも起こり得る症状。判断には医師の診断が必要です。誤った使用を避けるためにも、OTC医薬品(市販薬)の使用時には、薬剤師が同じ症状の再発であることを確認する必要があるのです。

もっと薬が分かる Q & A

  1. 第2類や第3類についても相談できる?
    第2類、第3類は薬剤師だけでなく、「登録販売者」という医薬品の専門家にも相談できます。薬剤師や登録販売者に具体的な症状や自分の体質などを伝えることで、より適切な薬を選ぶことができるのです。

  2. 第1類医薬品は、使う本人以外でも購入できますか?
    使う本人でなくてもその人の病状や体質をしっかりと把握し、薬剤師に症状をきちんと伝えることができれば、第1類医薬品の購入が可能です。薬剤師が正しい使い方を説明してくれるので、その内容を使う本人にしっかりと伝えましょう。薬を選ぶ時に大切なのは分類ではなく、症状やその程度、副作用の経験、持病の有無など、使用者本人に合っているかどうかです。

  3. 指定第2類医薬品とは?
    第2類医薬品のうち、パッケージ表示で「2」の部分を枠で囲っているもので、第2類の中でも特に確認が必要であることを表わしています。指定された成分を含むかぜ薬、解熱鎮痛剤、水虫薬、痔疾用薬などが該当します。説明書には副作用や小児、妊産婦、高齢者などにおいて特に注意すべき項目が含まれています。