薬の副作用とその対処法

『セルフドクター』の読者アンケート調査では、薬の副作用に関して漠然とした不安を抱いているという声が多く寄せられています。思いがけない副作用から身を守るためにも、なぜ起こるのか、どうしたら防ぐことができるのか、そして副作用が起きた時の対処法を学ぶことが大切です。

目次

薬を正しく使用することが、副作用回避の最大の対策

どんなに優れた薬であっても、薬を使用する以上、全ての人に対して副作用をゼロにすることはできません。なぜならば、全ての薬にはそれぞれに複数の作用があるからです(図:「副作用の例」参照)。
それらの作用のうち、使用目的である疾病を治したり、症状を軽くしたりする作用を「主作用」といい、その他の期待されていない作用を「副作用」といいます。
これは医療用医薬品(処方薬)も、一般用医薬品(市販薬)も同じです。用法・用量を守り、正しく使用していれば、重い副作用が起こらないよう配慮されていますが、使い方を誤ったり軽んじて自己判断で勝手な使い方をしたりしていると、副作用が起こるリスクは高まります。特に乳幼児や妊婦、高齢者、アレルギー体質の人、肝臓や腎臓に疾患がある人、他の医薬品をのんでいる人などは、より注意が必要です。
副作用から身を守るために最も大切なのは、薬の本来の使い方である、“適正な使用”です。このことによって多くの場合、重い副作用を回避し、たとえ副作用が出た場合でも、その症状を軽減することができます。
しかし、使い方を守っていても、まれに予期できない副作用が現れたり、予期している以上に強く現れたりすることもあります。いつもと異なる症状が見られたら、すぐに使用を中止し、医師や薬剤師に相談をするようにしましょう。

お薬手帳を賢く活用しよう

お薬手帳は処方された薬の名前やのむ量、回数、過去の副作用、アレルギーなどの記録(=薬歴)を残すための手帳で、保険薬局などで配布されています。
医師や薬剤師はその情報をもとに、副作用の回避やのみ合わせの判断、同じ薬や同じ成分が重複していないかの確認などを行います。のんだ時の体調の変化なども自分でメモしておくと、効果の確認に役立ちます。薬に関する情報が1冊にまとまっていることが大切ですので、病院や薬局に行く際は必ず携帯し、一般用医薬品や健康食品を購入する際も提示するとよいでしょう。

医薬品副作用被害救済制度とは

医薬品を適正に使用したにもかかわらず副作用により健康被害(入院を必要とする程度のもの)が生じた場合に医療費などの給付を行い、被害者の救済を図る制度です。
0120-149-931(フリーダイヤル)
http://www.pmda.go.jp/kenkouhigai/help.html

大人のくすり検定③

理解度をチェックしましょう。 ※今回の「大人の薬育レッスン」から出題しています。 復習にお役立てください。
  1. Q1 薬について、正しくないのは?
    1. 全ての薬には「主作用」と「副作用」がある
    2. 正しく使用しても予期できない副作用が起こることもある
    3. 自己判断でのむ量を変更してもよい
  2. Q2 予期せぬ副作用の症状が出た場合の対処法は?
    1. 服用を止め、しばらく様子を見る
    2. 症状が軽ければそのまま服用を続ける
    3. すぐに薬剤師または医師に相談する
  3. Q3 副作用を回避するために必要なことは?
    1. 薬の説明書をしっかりと確認する
    2. のむ回数を減らすため、薬を規定の量よりも多めにのむ
    3. 一般用医薬品では副作用が起こらないので気にしなくてよい
  4. Q4 お薬手帳の活用法として正しくないのは?
    1. 利用する薬局ごとに手帳を発行してもらう
    2. 一般用医薬品の場合でも購入時に提示する
    3. 体調の変化をメモしておく

正解 Q1:3 Q2:3 Q3:1 Q4:1