Q17 裂肛(れっこう)の症状は?

裂肛とは「歯状線(しじょうせん)=肛門管のほぼ真ん中にある線で、この線より奥は直腸と同様痛みがない」より皮膚側の肛門上皮(じょうひ)が裂けた、肛門の外傷のことをいいます。おもな症状は、排便時の激しい痛みと出血で、女性に多くみられます。裂肛は次の2つに分けられます。

■ 単純性裂肛
便秘で硬い便をいきんで出したときや出産などが原因で、肛門上皮が裂けた状態。慢性の下痢による炎症が原因となることも。便秘を解消し、肛門を清潔に保って消炎作用のある軟膏(なんこう)を塗ることで、通常2~3カ月で治る。

■ 慢性潰瘍性裂肛
単純性裂肛を放っておいて、同じ部位が繰り返し裂けることで重症化した状態。裂肛が深くなり、肛門括約筋(かつやくきん)まで達すると、これがけいれんを起こして肛門が狭まり、裂肛が炎症を起こして潰瘍化するとともに「肛門ポリープ」ができる。この状態になると、肛門上皮の再生力が失われて治らなくなるため、肛門ポリープと裂肛を削除する手術が必要になる。