Q01 風邪と温度、湿度との関係は?

私たちが通常、風邪と呼んでいるのは正式には「普通感冒(かんぼう)」のこと。「インフルエンザ(流行性感冒)」や「気管支(きかんし)炎」など、上気道の炎症をあわせて「風邪症候群(しょうこうぐん)」と呼びます。

■風邪の原因となるウイルスの特徴
風邪症候群の原因は80~90パーセントがウイルスの感染です。ウイルスとは生きた細胞の中でだけ増殖する特異な微生物のこと。  風邪のウイルスは200種類以上あるといわれますが、多くは冬場の低温乾燥の環境で空気中の飛散量が増加します。  もう少し詳しく説明しましょう。「ゴホン10万、ハクション100万」という言葉がありますが、風邪をひくと1回の咳(せき)で10万個、1回のくしゃみで100万個のウイルスが空気中にばらまかれます。このウイルスは湿度の高い状況では、すぐに地面に落下してしまいます。ところが、湿度が40パーセント以下になるとウイルスの水分が蒸発して軽くなるため、落下速度はゆるやかになり、約30分間、空気中を漂うことになるのです。空気中のウイルスは人が息を吸い込むときに鼻やのどから感染して、流行しやすくなると考えられています。また、空気中を浮遊するウイルスが衣類や手などに付き、これが再び空気中を漂って、吸い込まれる場合もあります。

■冬はウイルスの活動が活発に
さらに風邪のウイルスの多くは気温15~18度以下の環境を好んで、活発に活動を始めるため、冬場、風邪の患者数が急増するのです。