Q04 どうしてお年寄りが重症化しやすいの?

インフルエンザが重症化しやすいかどうかには、抵抗力が大きく関わります。インフルエンザウイルスが気道に侵入すると、体は異物としてとらえ、次のような3段階の働きをします。
(1)粘膜が排除する……のどや鼻の粘膜などがウイルスと闘った結果、のどの腫れ、鼻水、鼻づまり、咳などが起こる。

(2)免疫機構が働く(初期免疫)……まず、リンパ液や血液などの中にある抗菌性の物質によって、ウイルスが殺される。さらに白血球の中の好中球や顆粒球、マクロファージ、NK(ナチュラルキラー)細胞などが感染した細胞を排除する。これらの細胞はウイルスや細菌を特定せず、相手かまわずやっつける。

(3)特異的免疫機構が働く……インフルエンザウイルスと闘うスペシャリスト、T細胞、特異的抗体(インフルエンザウイルスのみを攻撃する抗体)などが働き、インフルエンザが体内から除去される。

抵抗力が高い人ほどインフルエンザにかかりにくく、かかっても早期回復します。お年寄りの場合、老化によってこの働きが弱っているために重症化しやすく、さらに他の細菌にも感染して、肺炎などを起こしやすくなります。