Q01 女性の体は年齢とともにどう変化するの?

初経と閉経は女性の人生の2大ポイント

更年期を迎えると「これで老化の一途をたどる」とか「もう、女性でなくなってしまう」などと悲しむ女性もいますが、更年期は卵巣の働きが定年退職を迎えるだけで、子どもは生めないけれど女は女。
女性の体には40種類以上のホルモンが働いており、心身がバランスよく機能するための潤滑油の働きをしています。ホルモンを分泌する器官を「内分泌腺」といい、卵巣や下垂体、副腎、甲状腺、膵臓などがあります。
女性のライフサイクルはホルモンの変化によって、小児期、思春期、成熟期、更年期、高年期(老年期)の5つに分けられます。
「小児期」は卵巣がまだまだ未熟なため、女性ホルモンはごく少量しか分泌されませんが、10~12歳ぐらいになって卵巣が発達すると女性ホルモンの分泌が増加し「初経」を迎えます。でも、まだ卵巣の機能は完全ではないため「思春期」の初期には月経不順や月経痛に悩まされたり、心身のバランスがとれず、心が揺れ動いたりします。徐々に卵巣機能が成熟して排卵が起こり、女性ホルモンが活発に分泌されるようになると「思春期」の後期や「成熟期」には、妊娠・出産が可能になります。30代後半~40代前半になると、卵巣機能が徐々に低下し始め、50歳前後に「閉経」を迎えます。この閉経をはさんだ前後10年を「更年期」といい、女性ホルモンの分泌量が急激に減少するために、月経異常やのぼせなど、さまざまな症状が出ます。この中で日常生活にさしつかえるようなものを「更年期障害」といいます。でも、更年期を迎えたからといって、日常生活に支障をきたすほどの強い症状がすべての女性に起こるわけではありません。
更年期を過ぎると「高年期」に入ります。卵巣からの女性ホルモンの分泌は閉経のころ、急激に減少しますが、副腎から女性ホルモンが少量分泌され、女性ホルモン不足を少し補ってくれます。
このように更年期は女性の体のごく自然な変化の一過程といえます。ただ、初経と閉経は女性ホルモンがもっとも大きく変化する時期なので、体が慣れるまでに時間がかかり、心身に変調を起こしてしまうのです。卵巣の機能が停止した状態に体が慣れたら、更年期の変調もおさまり、その後は多少の症状はあっても安定した時期を迎えますので、安心してください。更年期はよりよい高年期を迎えるための準備期間でもあるのです。