Q03 なぜ、いろいろな症状が出るの?

自律神経が乱れ全身に影響を及ぼすため

閉経が近くなって「エストロゲン(卵巣から分泌される女性ホルモン)」の分泌量が急激に減少すると、エストロゲンを以前のように分泌させようと、下垂体から「卵胞刺激ホルモン(エストロゲンの分泌を促すホルモン)」がたくさん分泌されます。この2つのホルモンのバランスが乱れることによって自律神経のバランスも崩れやすくなり「自律神経失調症」が起こるのです。
自律神経の中枢が下垂体のすぐ近くにあるため、自律神経が影響を受けてしまうと考えられています。自律神経は私たちの意思で働きを調節できない神経で、心臓や胃腸、血管をはじめ全身の機能をコントロールしていますので、自律神経が不調になれば、全身にさまざまな症状が出てきます。

とくに多いのが、突然、カーッとのぼせて汗が出て、顔や胸が熱くほてり、動悸がしたり脈が早まるといった症状です。しばらくするとおさまりますが、症状がおさまったかと思うと、次々に違った症状が出ることもあります。
いろいろな自覚症状に悩まされ、病院で検査を受けても原因となる病気は見つかりません。また、症状は一定せず、症状の出方にも波があります。これを「不定愁訴」といい、更年期の症状の大きな特徴といえます。
通常、体がホルモンの変化になじむに従って、自律神経も落ち着いてくるため、これらの症状は次第におさまりますが、症状が強い場合などは症状に応じて必要な治療を行います。