Q06 更年期障害に効く薬は?

ホルモン補充療法と漢方薬による治療を選択

近年、注目を集めているのが「ホルモン補充療法(HRT)」で、ほてりや発汗、不眠、イライラ、腟の萎縮などの症状や、骨粗鬆症、動脈硬化など、生活習慣病の予防に大きな効果があります。この治療法はホルモンの急激な下降がなだらかに行われるように、飲み薬や貼り薬で少量のホルモンを補い、体が無理なくホルモンの減少についていけるようにするのが目的。20年以上前には、エストロゲン(卵胞ホルモン)だけを投与していたため、子宮体がんを発生・進行させる副作用が問題とされました。現在はプロゲスチン(黄体ホルモン)を一緒に用いることで、問題は解決できました。更年期障害の治療目的では健康保険が適用されます。
一方、漢方療法は全身の状態を整えて、体の変調に対する調整力を高める働きなどによって、冷えや頭痛、肩こり、めまいなどの症状に効果を発揮します。ホルモン補充療法より気楽に使えるのがメリット。
市販の漢方薬は効き目が穏やかで、副作用が出にくいのが特徴です。薬局の薬剤師に相談して選ぶこともできます。
軽症の場合やホルモン療法に不安を持つ人は最初、症状に合わせて向精神剤(抗不安剤・抗うつ薬など)や自律神経調整剤、ビタミンE剤などを処方し、様子を見ます。