Q01 漢方から見た胃腸の仕組みと働きは?

五臓を支配する胃の働きは大変、重要です。

漢方では、人間の臓器を「木(=肝)」、「火(=心)」、「土(=脾胃)」、「金(=肺)」、「水(=腎)」の5つに分け、お互いに助け合ったり、抑制し合うと考えます。これは中国古来の自然運動法則で、「五行相生・相剋説」といいます。そして、ここでいう脾胃とは現在の消化器全体を指します。
やがて、五行の関係が「土こそ万物を生み出す根源である」と考える「五行土王説」が確立されます。この説は、「土(=脾胃)」がほかの4つの臓器の中心になる、もっとも大切な臓器であると位置づけています。皆さんにもなじみのある「土用のウナギ」も、五行説にもとづいた習慣といえます。胃腸は栄養の供給源ですから、たとえほかの臓器に異常がみられても、胃腸から食物が摂れる間は心配する必要がないというわけです。逆に、胃腸に障害が生じると、全身の健康に悪影響をきたしてしまうのです。