Q06 花粉症は一生治らないの?

生活に支障がないようコントロールできます

まず、花粉症がどのように発症するかを説明しましょう。
鼻や目の粘膜から体内に吸収された花粉の成分は、ある種の細胞によって「異物」と認められます。するとリンパ球が指令を受けて「IGE抗体」をつくり出します。IGE抗体はまず鼻や目付近の「肥満細胞」に付着。その後、花粉との接触を何年か繰り返すうち、IGE抗体が増えていくとともに肥満細胞は目や鼻の粘膜に増えていきます。
肥満細胞があるレベルまで達し、準備ができあがった状態で再び花粉が侵入すると、花粉の成分は肥満細胞に付着したIGE抗体と結合します(抗原抗体反応)。
すると肥満細胞から「ヒスタミン」や「ロイコトリエン」などの化学伝達物質が放出され、神経や血管などを刺激してさまざまなアレルギー症状を引き起こすのです。具体的には次の通り。

●知覚神経(三叉神経)が刺激される:鼻のかゆみ、ムズムズ、くしゃみ、鼻水が起こる。
●血管が刺激される :血管が拡張し粘膜にうっ血やむくみが起こる。すると鼻づまりが起こる。

花粉症の大多数を占めるスギ花粉症は、近年、患者数の増加と低年齢化が問題となっています。その原因は次の通り。

● ディーゼルエンジンの排気ガスなどによる大気汚染がIGE抗体を増加させた。
● タンパク質、脂肪の摂取量が増えたためにIGE抗体ができやすくなった。
● ストレスによって細胞がアレルギー反応を起こしやすくなっている。

花粉症は残念ながら、一度かかると完治することはほとんどありません。しかし、薬の服用や日常生活の工夫などにより、症状が起こらないようにして快適に過ごすことは可能です。