Q08 どの段階なら歯を抜かなくても済むの?

歯槽骨や歯冠部がなくなったら、抜く必要があります

歯周病では歯槽骨が歯根の3分の2以下になったり、虫歯では歯冠部がほとんどなくなり、根だけが残った状態になると、残念ながら最新治療を駆使しても歯を救うことはできません。
ブラッシングだけでは改善されないほど進行した歯周病には、細菌がすみついている歯周ポケットに抗生物質のペーストを直接投与して歯周病菌を退治する治療法などを行います。以前は歯槽骨が溶けると歯を抜かなければなりませんでしたが、最新医療では歯槽骨が多少残っている場合、歯ぐきを切り開いて人工の膜を入れ、その膜を再生させて新しい骨ができるようにするGTR法という治療法などがあります。

歯冠(クラウン)をかぶせた歯の内部が虫歯になり、気づかないうちに進行したために抜歯しなければならないケースもあります。一度治療してかぶせたら一生大丈夫と安心している人もいますが、かぶせて10年くらいたつと、歯ぐきがやせたり、歯の形が変わって歯冠と歯ぐきの間に隙間ができ、そこから細菌が侵入して虫歯になることもあります。かぶせた歯がものを噛むと痛い、何か違和感があるという場合は、歯科医に相談してください。レントゲンや打診によって、すぐに診断が可能です。

歯科医院で歯石を取った後、歯がしみたり、歯の根が伸びたと訴える患者さんもいます。これは歯石がたまった間に歯ぐきがやせ、歯石を取ったことで歯と歯の間に隙間ができたために起こる生理的な現象で、1~2週間もすれば落ち着きますので心配いりません。