Q03 ストレスを感じると体の働きはどうなるの?

交感神経が緊張し、全身に適応体勢を指示します

心臓や胃腸などの働きは「自律神経」によって無意識にコントロールされています。自律神経には、活性化と興奮をつくり出す「交感神経」と、クールダウンさせる「副交感神経」とがあり、それぞれ逆の働きをする2つの神経の綱引きで、バランスをとっていることを覚えておいてください。
ストレッサーによる刺激はまず、自律神経の働きをコントロールする中枢がある間脳の「視床下部」へと送られ、交感神経を緊張させます。視床下部から「脳下垂体」へ緊急指令が出され、そこから腎臓近くにある内分泌器官、「副腎髄質」へと信号が送られます。
副腎髄質は、「アドレナリン」というホルモンを分泌して警戒態勢をしきます。アドレナリンは血圧の上昇や心拍数の促進、起毛、瞳孔散大などを起こします。私たちが突然、恐怖に出くわすと心臓がドキドキして逆毛が立ち、瞳を見開いたりするのは、このアドレナリンの働きによるものなのです。
また、アドレナリンは肝臓のグリコーゲンの分解を促進して、血糖値を上昇させます。また、血液中のアドレナリンは、脳や筋肉などに流れ、最終的には全身の交感神経を緊張させます。
やがて、刺激の原因が取り除かれれば、戦闘態勢は解除され、交感神経の緊張も解消されます。あとは消耗したエネルギーを栄養や睡眠などで補充させればよいわけですが、ストレスが長時間続いたり、解消後のエネルギー代謝が不完全な場合は、疲労、発病へと進展してしまうのです。